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» 2016年11月01日 13時00分 UPDATE

半径300メートルのIT:大事な思い出のデータ、古いメディアに入れっぱなしで大丈夫? (1/2)

大事な思い出のつまったデジタルデータ、古いメディアに入れっぱなしにしていませんか? 「いつか取りだせばいいだろう」とのばしのばしにしていると……。

[宮田健,ITmedia]

 仕事を終えて帰宅すると、郵便箱に何やら記憶にない、海外からの届け物が入っていました。箱を開けると、中に入っていたのはカードリーダー。「あっ、やっと届いた!」――と、思わず声を上げると同時に、これを発注した理由を思い出したのでした。

大掃除で発掘された「ヘンなSDカード」の正体は

 ことの発端は1カ月近く前。部屋を掃除していると、妻が昔のデジタルカメラを見つけました。中のメモリーカードを見た妻は、「なんか見たことのない、ヘンな形なんだけど」といぶかしげです。

Photo 妻が「見たこともない」というカードの正体は、コレでした。懐かしい!

 カードを手にした私は、すぐにピンと来ました。ヘンなカードの正体は「xDピクチャーカード」だったのです。xDピクチャーカードは、富士フイルムとオリンパスが主導で作った規格で、2002年に登場したもの。思えば当時は、さまざまな規格が乱立していましたよね。

 カードが入ったカメラは妻の母の持ち物でした。長年、放っておかれたため電池が切れており、充電器もない状態です。「きちょうめんな母が、写真を入れたままにしているわけがない」と言ってカメラごと捨てようとしていた妻を止め、「カードリーダーを買って中身を見てからにしよう」と話して、カードだけ保存することにしました。

古きメディアの中から出てきたのは……

 そのカードリーダーが、やっと届いたというわけです。さまざまな規格のカードを読めるカードリーダーは世の中にたくさんありますが、さすがにxDピクチャーカードやスマートメディアまでカバーしているものは今やほとんどありません。私も以前は持っていましたが、とうの昔に捨てています。でも、こういうことがあると考えると、カードリーダーは1つ、保管しておくべきなのかもしれません。

 はるばる中国から届いたカードリーダーをPCに接続し、xDピクチャーカードを差してみると――、カードの中には約300枚、600Mバイト分の写真が残っていたのです。そこには、妻の母親が世界中を旅行した時の記録、そして、私も知らなかったわが家の昔の写真などが、しっかり保管されていました。まるでタイムカプセルを開いたかのような感覚です(といっても、わずか10年前のものなのですが)。

 妻の母親は、4年前に他界し、写真があまり残っていなかったことが心残りでした。それだけに、思わぬところから出てきた思い出の写真は私たちを驚かせ、喜ばせたのでした。わずか300円くらいで買った中国のカードリーダーが、思い出を連れてきてくれたのです。

 カードリーダーはいつまで使えるか分からないので、すぐ、カード内のデータを全て吸い出して保管しました。これで、思い出はさらに永く、私たちの中に生き続けることになります。

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