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» 2017年02月01日 08時00分 UPDATE

仮想化&ストレージの基礎と最前線:vSphereとHyper-Vの特徴とメリット (1/2)

仮想化の2大プラットフォーム「VMware vSphere」と「Microsoft Hyper-V」のどちらを選択すべきか。それぞれの特徴とメリットを解説し、選定にあたって抑えておくべきポイントを紹介します。

[羽鳥正明,ITmedia]

この記事は羽鳥正明氏のブログ「仮想化&ストレージの基礎と最前線」より転載、編集しています。


 今回は、2大仮想化環境の「VMware vSphere」と「Microsoft Hyper-V」についてお話します。

 vSphereは、VMwareの登録商標で、VMware ESX/ESXiやVMware vCenter Serverなどの製品やオプション機能から構成されるソフトウェアスイートの総称です。ソフトウェアスイートというのは、外資系のISV(独立系ソフトウェアベンダー)ではよく使う言葉ですが、特定用途向けにひとまとめにされたソフトウェアパッケージを意味します。

 またHyper-Vは、Microsoftのサーバ仮想化技術のことで、Windows ServerやWindows 8の機能として実装されているほか、Hyper-Vの機能だけを有する無償のHyper-V Serverという製品もリリースされています。

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 現実的な国内の市場シェアで見ると、VMwareは仮想化の専業ベンダーとして、その製品は『Fortune 100』の全企業を含む40万社以上に採用されており、仮想化製品のスタンダードとして世界中で広く使われています。

 国内においても、日経225に名を連ねる企業の93%を含む7000社以上で採用されています。

 さらに、国内のサーバ仮想化のマーケットシェアはVMwareが80%以上を確保しており、最近話題となっているプライベートクラウド市場においても、90%以上の圧倒的なシェアを獲得している製品となっています。

幅広いOS対応、軽量、高統合率などで定評のVMware

vSphereの特徴

 VMwareの仮想化は、Windowsのみならず、Linux/Solaris/BSD/Netwareもサポートしているという幅広い選択肢が用意されているのが大きな特徴です。

 また主力のWindows OSについても、多くのバージョンをサポートしていることから、古いアプリケーションをハードウェアのライフサイクルに合わせて改修することなく、そのまま利用できるため、システムの移行コスト・開発コストを削減できる点も特徴となっています。仮想化にあたっては想定外の余分なコストが掛かりがちですが、そうした部分をしっかり排除している点が市場では大きく評価されています。

 またVMwareの仮想化は、セキュリティや管理といった側面でも優れた特性を持っています。Hyper-Vなどの一般的な仮想化は、汎用OSの機能の一部として実装・提供されていることから、レガシーなOSのコードを多く含んでおり、セキュリティホールバグのリスクが増加することがありますが、VMwareはこうしたリスクを大幅に軽減できるのです。

 さらに、VMwareは軽量なソフトウェアであることも大きな特徴といえます。Hyper-Vは、汎用OSの一部として提供されるため、ファイルサイズは約5Gバイト。それに対して「VMware vSphere 5.1」の場合は、約144Mバイトと非常に軽量であることから、攻撃対象となる領域が小さく、高い安全性を確保できます。

 VMwareの仮想化は高いパフォーマンスを実現でき、24〜30台といった高統合率でも性能劣化がなく、安定動作することが実証されており、大規模な仮想化にしっかり対応する点も特徴の1つです。

vSphereのメリット

 vSphereを利用した場合、さまざまなメリットが生まれます。

 例えば仮想化を実施した際にそのファイルをバックアップしておけば、環境全てをバックアップできるので、ハードウェアの物理的な入れ替えが簡単に行えるというメリットがあります。

 従って、故障リスクが高まってきた場合には、物理サーバを入れ替えるだけで環境構築を簡単に終了できるという点は大きなメリットとなります。特にvSphereは対応しているOSが幅広いため、こうしたメリットを最大限に享受できるのです。

 またメモリまわりでは、物理メモリが少なくても同じOSであれば共有できる部分をvSphereが自動的に取りまとめてくれるので、物理メモリの利用をかなり低く抑えることができる点も大きなメリットです。これは実際に利用してみると、顕著にその効果が現れることになります。

 さらに同じ環境のコピーがしやすくなっているので、同じ環境を複数簡単に構築できるというメリットもあります。

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