マイクロソフトの新OS「Windows 10」。もう使ったという人も、まだ試していないという人もいると思うが、あらためてそのポイントを“マイクロソフトの人”に解説してもらおう。今回はWindows 10の運用にあたって押さえるべきポイントをまとめた。
こんにちは。日本マイクロソフトでWindows 10の技術営業を担当している山本築です。実際にWindows 10を導入するなら何を考え、何をしなければいけないのか……。今回は導入時に考える3つのポイントを示した前回に引き続き、Windows 10を運用する際に気を付けるべき点をお話しします。
Windows 10の運用に関してはまず、OSの展開方法、すなわちOSをどのようにPCにインストールし、セットアップするかを考えるのが最も重要です。その方法は大きく3つに分けられます。OSのクリーンインストールを行う「ワイプ&ロード」、OS部分のみを書き換える「インプレースアップグレード」、そして業務端末としての設定データを展開する「プロビジョニング」です。
ワイプ&ロードは、マスターイメージを作成し、OSを一から新しくクリーンインストールする方法です。従来のOS展開方法であり、多くの企業がこの方法で展開していると思います。MicrosoftもWindows ADK Microsoft Deployment Toolkitなど、無償ツールを提供していますので、ぜひ利用してみてください。
2つ目のインプレースアップグレードは、OSを上書きして、Windows 7からWindows 10などにアップグレードする方法です。ワイプ&ロードよりも手順は少なくて済みますが、この方法が適用できないケースもあります。それが以下の4つです。
さまざまなお客さまを見ていると、ここ2、3年で導入された端末はインプレースでWindows 10へ、4〜5年以上たった端末の場合、デバイスを新規購入するケースが多いように思います。
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