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» 2017年04月25日 11時00分 UPDATE

即席!3分で分かるITトレンド:コレ1枚で分かる「デジタルトランスフォーメーションを支える5つのテクノロジートレンド」 (1/2)

デジタルトランスフォーメーションが進みゆく未来、ITビジネスはどのような変化をしていくのか――ビジネス変革を推進するクラウドネイティブとアンビエントITの流れを軸に、キーとなる5つのITテクノロジートレンドについて解説します。

[斎藤昌義(ネットコマース株式会社),ITmedia]

この連載は

 カップめんを待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスの皆さんのこんな課題を解決します。


クラウドネイティブ×アンビエントITが加速するビジネス変革

 「デジタルトランスフォーメーション」がどんな未来をもたらそうとしているのかについては、前回こちらで整理してみました。では、そんな時代にITビジネスはどうなるのかを考えてみましょう。

Photo 【図解】コレ1枚で分かる「デジタルトランスフォーメーションを支える5つのテクノロジートレンド」

 この流れは、「クラウドネイティブ」と「アンビエントIT」によってけん引されます。

 「クラウドネイティブ」とは、ITに関わる多くの資源がクラウドサービスとして提供されることです。また、所有することを前提としたこれまでの使い方とは大きく異なる新たなシステムとの付き合い方が求められることでもあります。つまり、これまでの“所有するIT”の延長線上で考えることではなく、クラウドならではの思想やテクノロジーを前提にビジネスを考えていかなければなりません。

 一方の「アンビエントIT」とは、「環境や周辺に溶け込むIT」の意味です。例えば、5年後の2020年にインターネットにつながるデバイスの数は500億個になるといわれており、そのときの世界人口を75億人とすると、1人平均7個のデバイスがインターネットにつながっていることになります。これが10年後の2025年、人口80億人の時代には2兆個になるといわれ、1人平均250個のデバイスを持つ計算になります。

 これは必ずしも突拍子もない数とはいえません。例えば靴やかばん、鍵やメガネ、家具や建物など、自宅や職場を併せて考えれば、その程度のモノに私たちは既に関わっています。それらの多くが全てインターネットにつながれば、現実世界のデジタルコピーが、緻密かつリアルタイムにデジタル世界に写し取られることになるのです。こういう現実世界とデジタル世界の一体化を前提とする社会や生活の基盤が実現しようとしているのです。

 この2つのけん引力は、5つのテクノロジートレンドによって支えられます。

サーバレス

 クラウドネイティブの真価は、物理的な実態、つまりオンプレミスのサーバやストレージのアナロジーであるIaaSサービスに置き換えることでは引き出せません。クラウドにしかできないことを最大限に生かすことではじめてその真価が発揮されます。例えば、コンテナやPaaS、APIを活用すれば、開発や運用管理の生産性を劇的に変え、最新のテクノロジーをいち早くビジネスに取り込むことができます。

 このような使い方では物理的なサーバやネットワーク機器を意識する必要はなくなり、その機能や性能をサービスとして直接使えるようになります。仮想化は物理的な実態のアナロジーに過ぎませんが、そんなことを考える必要がなくなるのです。

 システムの構成や運用を意識せず、アプリケーションを実現するための機能モジュールをつないでいくことでシステムを開発できれば、開発のスピードや変更への柔軟、迅速な対応が可能となります。

 ビジネス環境がめまぐるしく変化する一方で、ビジネスとITの一体化が求められる時代に、この要件を満たすことはお客さまのビジネス価値向上に大きく貢献します。

Internet of Things(IoT)

 モノが直接インターネットにつながることで、現実世界はこれまでになく緻密に、そしてリアルタイムにデジタルで捉えられるようになります。この仕組みが、既存のビジネスモデルやビジネスプロセスの常識を大きく変えることになります。

Photo

 IoTをビジネスとして考えようとするとき、このビジネスモデルやビジネスプロセスの変革にどのように貢献するかという視点が大切です。IoTをテクノロジーとして捉えるのではなく、テクノロジーを生かしたビジネスのフレームワークと捉えるべきでしょう。

 つまり、これまでは人間の経験や勘に依存し、動かしていたビジネスプロセスを、センサーで取得したデータと機械学習で導き出した未来予測で動かす仕組みに置き換えようという取り組みです。これにより、ビジネスの効率は飛躍的に高まります。

 また、データは物理的、地理的な制約を受けず、さまざまなデジタルサービスと自由につながり、柔軟に融合することができます。かつてシュンペーターが「イノベーションとは新しい組合せである」と言いましたが、その新しい組み合せを簡単に試せるようになります。まさに“イノベーションのふ卵器であり、加速器”が、IoTの生み出すデジタル世界といえるでしょう。

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