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» 2017年08月04日 10時00分 UPDATE

プロジェクトマジック:“意見が出ない会議”を変えるテクニック (1/2)

職場の意見調整では、「なんとなく一致した」というようなふわっとしたコンセンサスではなく、「相違点を検討した上で合意する」という確かなコンセンサスを導き出すことが重要。そのために必要となる、“人から意見を引き出す秘訣”を紹介します。

[白川克,ITmedia]

この記事は白川克氏のブログ「プロジェクトマジック」より転載、編集しています。


 ファシリテーションについて説明する際に、よく、「人から意見を引き出すこと」の難しさを耳にします。そこで、今回は「意見を引き出すためのテクニック」を紹介します。

意見を引き出す技 初級編: 偏りなく意見を聞く

 意見を引き出す方法としては、思い付くのは、

  • 「○○さんはどう思いますか?」と指名して発言を促す
  • 「全員、意見を付箋に書いて、貼り出してください」というやり方で、発信が偏らないようにする

 といったこのあたりでしょうか。これらは主に、発言者の偏りをなくすために使うテクニックで、基本中の基本といえます。

意見を引き出す技 上級編: 微妙な違いを明らかにする

 本当のコンセンサスに必要なのは、「考えていることの微妙な違いを引き出す」ことです。簡単ではありませんが、大事なことです。

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 ファシリテーションというのは、「会議の参加者がなんとなく合意した気になること」をゴールにすべきではありません。そういう「脆弱(ぜいじゃく)なコンセンサス」で合意形成をしてしまうと、もっとシビアな状況になったときに“ちゃぶ台返し”にあいます。そうなると、議論が戻ってしまい、プロジェクトのスピードが落ちてしまいます。

 そうではなく、なるべく「硬いコンセンサス」を作るべきなのです。そのためには、「なんとなく考えていることが一致している雰囲気」を「いろいろと相違点を検討した結果、コレなら合意できる、という状態」になるまで議論を導く必要があります。

 例えば、

  • 「Aさんの考えていることは○○で、Bさんの考えていることは□□ですね。この違いはどういう認識や方針の違いがもたらすのでしょうか?」

といった議論が必要です。あえて腹の中を見せ合い、違う部分がはっきり分かるようにするのです。

 ただ、プロジェクトの立ち上げ段階など、抽象的な話をしているときはこの「腹の中を見せ合う」のはけっこう難しいものです。そういうときに私が使うテクニックがいくつかあります。今回はそのうち「10割配分法」を紹介します。

10割配分法

 10割配分法とは、異なる要素を「10点満点でどう配分するか?」で考えてみる方法です。

■例1: スポーツは3つの要素からできている

 例えば、スポーツは、「身体能力」「テクニック」「戦術」の3つの要素から成り立っていると思います。

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 サッカーは、この3つのバランスが極めてよく、「身体能力:3」「テクニック:4」「戦術:3」くらいかと思います。

 カーリングだと、「身体能力:1」「テクニック:5」「戦術:4」になります。ちなみに、私はスポーツ観戦ではサッカーが1番、カーリングが2番目に好きです。

 100メートル走では、「身体能力:9」「テクニック:1」「戦術:0」くらいでしょうか。戦術要素ゼロというと、状況によって走り方を変える戦術もあると怒られてしまうかもしれませんが、チームワークといった面を考えると、ゼロでよいかと思います。

 こうしてみると、それぞれのスポーツの個性が見えてくるのではないでしょうか。

■例2: 人間の価値観を3つの要素で表現

 人間の価値観も、3つの要素で表現することで違いを明示することができます。例えば、「メガネ」「おたく」「ヤンキー」の3要素のバランスで表現するといった感じです。

 ここでいう「おたく」は、自分の好きなことに極端に資源を投資して没頭するタイプです。「メガネ」は、合理性、知性主義を大事にする傾向があるタイプ。実際に合理的かどうかはともかく、合理的・知性的でありたい、そういう人を尊敬するというタイプです。「ヤンキー」は、人と人との絆や上下関係を大切にするが、経験からしか学ぼうとしない傾向があるタイプとします。

 私自身の自己評価をしてみると、「おたく:3」「メガネ:7」「ヤンキー:0」かと。

 私の勤務先では、私や社長をはじめ、メガネの着用者が多いので“メガネ度”は高くなります。コンサルティング会社だからでしょうか? 世の中には“ヤンキー度”が高いコンサルティング会社もあるように思いますが、それと比べて“ヤンキー度”の低い人が多い気もしますが、それは、もしかするとうちの会社の弱点といえるのかもしれません。その意味では、“おたく度”が高い人も入れるなど、もっと多様性を高めたい、といった分析ができます。

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