Windows 10のサービス提供モデル「Windows as a Service」。実は各モデルの名前が変わったのはご存じですか? 今回は名前を変えるに至った“裏側”を解説します。
こんにちは。日本マイクロソフトでWindows 10やセキュリティ製品の技術営業を担当している山本築です。先日、Windows 10の最新アップデート「Fall Creators Update」がリリースされ、この連載でもそのアップデート内容を紹介しました。
しかし、それ以外にも変わったものがあります。サービス提供モデル「WaaS(Windows as a Service)」における各モデルの名前です。
これまでは、常に最新の機能が提供される個人向けの「Current Branch(CB)」、CBのリリースから4カ月後にリリースされる、バグフィックスを終えた「CBB(Current Branch for Business)」、そして、10年間のサポートがある「LTSB(Long Term Servicing Branch)」という名称でした。それが2017年7月27日から、以下のように“チャネル”という言葉を使うように変わりました。名前が変わっただけで、機能の変更はありません。
変更前 | 変更後 |
---|---|
Current Branch(CB) | Semi-Annual Channel Targeted(SACT=半期チャネル対象指定) |
Current Branch for Business(CBB) | Semi-Annual Channel(SAC=半期チャネル) |
Long Term Servicing Branch(LTSB) | Long-Term Servicing Channel |
Enterpriseエディションでのみ提供される「Long-Term Servicing Channel」についても、特殊用途向けというメッセージは変わりません。組織で使うようなPCでの展開は想定しておらず、Enbeddedなど、特定用途のデバイスに対してのみ使用するのが望ましいです。一般的な社員が使うPCならば、Semi-Annual Channelの方が適しています。詳細はこちらのページをご覧いただければと思います。
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