ITmedia エンタープライズ編集部主催、“情シスによる情シスのための”イベント、「俺たちの情シス 出張版スペシャル2」が6月29日に開催されました。テーマが「Windows 10移行 これが良かった/ここが困った」ということで、舞台を東京・品川の日本マイクロソフト本社セミナールームに移し、Windows 10移行にまつわるライトニングトークと交流会を行いました。
Windows 10が登場したのは2015年の夏。リリースから約2年がたった今、多くの企業で、Windows 10への移行が進みつつあります。事前に「社内のPCで最も多いOSは何ですか?」というアンケートを行ったところ、Windows 10をメインに使っているという企業も約25%に達していました。
今回、“敵地”でのライトニングトークに名乗りを挙げた猛者は4人(本当にありがとうございました)。彼らのWindows 10に対する熱い思いと導入にまつわる数々のエピソードをご紹介しましょう。
ライトニングトークのトップバッターは、SNSやソーシャルアプリ等を手掛けるIT企業の情シスOさん。タイトルは「Dear マイクロソフト様 告白&その想い」。しょっぱなから、怪しげな雰囲気が漂います……。
冒頭から「実は私のPC、Windows 7なんです」と暴露したOさんは、Windows 10に移行できていない理由として3つを挙げました。
まずは業務上、古いバージョンのIEを使わなければいけない場面があること。特に官公庁のWebサイトを閲覧する際に、Windows 10に入っているIE11ではなく、古いIEでないと正常に動作しないケースもあるため、Windows 7にせざるを得ないというわけです。2つ目は「クライアントからのテスト要件にWindows 7という指定がある」ことでした。
Oさんは、このような背景からWindows 7を使い続けているうちに「Windows 10への無料アップデートの期間が終わって、タイミングを逃してしまいました」と告白。これが3つ目の理由です。「Windows 10の無償アップグレードをもう一度!」とOさん。この魂の叫びはマイクロソフトの中の人に届いたのでしょうか……。
そして、「Windows 10でやってみたいことが多々ある」と“未練”たらたらのOさん。BitLockerでのドライブ暗号化、仮想デスクトップを使ったマルチタスク、Miracastによるワイヤレス投影などです。「情シスは複数業務を並列処理することが少なくありません。効率的にスマートに作業したい。Miracastを使えば、会議などの場面でもケーブルを使わずスマートに投影できます」(Oさん)
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