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Windows 10の導入をネタに開催した読者イベント「俺たちの情シス 出張版スペシャル2」。後編では、残り2人のライトニングトークの内容を紹介していきます。
3人目として登壇したのは、ソーシャルゲーム開発会社の情シス、Hさんです。「Windows 10へのアップグレード移行を諦めた52の理由」と題し、そのうち面白かったという9個について披露していただきました。この話、本当にマイクロソフト本社でやって大丈夫なんですか……?
Hさんの会社は従業員が1700人で、2300台のWindows 7、230台のWindows 10、700台のMacと多様なPC環境を構築しています。職種もデザイナー、エンジニア、プランナー、バックオフィスなどさまざまで、それぞれにキッティングのマスターディスクを分けているとのこと。
Windows 10の無償アップグレード期間中に約15人で検証に取り組みましたが、52件の不具合が発生したところで、アップグレード移行を諦め、検証をやめたとHさん。「1つひとつの問題で、解決策を探すのが大変すぎました。検証するにしても、問題が出たり出なかったりするので、移行してから切り分けをするのが現実的ではないと考えました」と振り返ります。
再起動するだけで解決する問題が多かったものの、テキストエディタの起動時にカーソルがロード中のままで開けなくなる、PC自体がフリーズするといった問題は「強制シャットダウン、起動をしたあとに、シャットダウン、起動を何度か繰り返すことでだんだん直っていきました」とHさんは報告。その他、Chromeの64ビット版がクラッシュ、フリーズしてしまう問題は、64ビット版をアンインストールして32ビット版を入れたとか。
一方で、Windows 7からのアップグレードではなく、クリーンインストールしたWindows 10はほぼ順調に動いており、Hさんも「Windows 10への移行で得られるメリットもある」と評価しています。そのため、今ではWindows 7とWindows 10のPCを別に配布することで、ゆっくりとWindows 10への移行を進めているそうです。
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