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» 2018年01月24日 07時00分 公開

半径300メートルのIT:「Hey Siri、ニュースを読んで」で失望した話 (1/2)

あろうことか、「買いません」と言っていたスマートスピーカーを、つい、買ってしまいました。そして、“ある機能”がとても気に入ってしまったのです。その機能をSiriで試してみると……。

[宮田健,ITmedia]

 以前、このコラムで「スマートスピーカーは買わない」と言いましたが、アレはウソになってしまいました……。

 Amazonから、「お前にAmazon Echoを売ってやらないこともないぞ」と誘惑するメールが届き、つい、買ってしまったのです。まだフル活用というにはほど遠い状態ですが、ある機能がとても気に入って日々使っています。これだけでも「買って良かった」と思うのです。

Photo 誘惑に負けて勝ってしまったAmazon Echo

ネットニュースの弱点は

 その機能は、私が最近、気になっていることを解決してくれそうな気がしています。

 何が気になっているかというと、最近、いくら自分で注意していても、「つい、タイトルに引っ張られて記事の内容を判断してしまいがち」であることです。

 例えば、ネットニュースを読む時のことを考えてみてください。読むためには、まず自分が記事のリンクをクリックするわけで、クリックするかどうかは記事のタイトル(=リンクテキスト)を見て決めます。でもその際、つい、クリックを誘うだけの派手な言葉や、見栄えのいい写真がついているものを選んでしまうこともあります。それ以前に、ネットニュースはどうしても、自分の主観や好みで記事を選ぶので、興味ある内容しか読まなくなりがちです。

 それを解消してくれるのが、スマートスピーカーかもしれない、と思ったのです。

 Amazon EchoやGoogle Homeに「ニュースを読んで」と呼びかけると、(初期設定の状態では)直近にNHKラジオで流れたニュースを5分から15分くらい、流してくれるのです。とても単純な機能ながら、この“ニュースの読み上げ”には、いくつもの利点があります。

 まず、オンデマンドでニュースを聞けること。NHKのラジオニュース番組は数時間おきに放送されます。それを「ニュースを読んで」というだけで、いつでもその時間の最新ニュースを聞けるのは案外、便利なのです。音声も聞きとりやすく、さまざまな分野の重要なニュースを分かりやすく伝えてくれます。

 そして何より、「受動的に聞ける」というのがポイントです。ネットニュースのように、自分から情報を取りに行く必要がないので、主観によってフィルターされていない情報がバランス良く入ってきます。ネットで読まないジャンルの情報が自然に入ってくるというのは、頭を凝り固まらせないためには重要だと思いました。

 標準の設定ではAmazonもGoogleも、NHKニュースをソースとして取ってくるようですが、設定を変更することで例えばFMラジオ「J-WAVE」のヘッドラインニュースや、他の放送局のニュースを流してくれます。複数のラジオニュースをオンデマンドで続けて聞いていると、今まで縁がなかったニュースにも触れるようになり、視野が広がった気がします。

 趣味や専門分野の情報を得るならネットニュースに軍配が上がりますが、一般的なニュースにおいては、現代人は情報摂取にもう少し受動的になってもいいのかもしれません。

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