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» 2018年03月08日 08時00分 公開

RPAで始める業務自動化のススメ(3):「RPA」はどうやってPCの作業を自動化する? 代表的な3つの方法 (3/3)

[吉丸新一郎(KPMGコンサルティング),ITmedia]
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 当然の話ではありますが、人間とは異なり、ロボットが操作対象のWebサイトやアプリケーションの構造に口を出すことはできません。

 これはしばしば、ロボットの動作における安定性についての議論で問題になる点ではありますが、基本的には、ロボットはユーザーである人の代わりに動作するものであり、操作対象のシステムとは不可分な関係――つまり、両者はセットで考えなければいけないものなのです。

 このあたりの特性やシステムの作り方といった話は、別の機会に説明する予定ですが、人間と同じように、ロボットの場合も作業を間違えないほうがよいに決まっており、クリック1つをとっても、ロボットをどのように作るかでそのロボットの性格や安定性が決まってしまうという、とても奥の深い話なのです。

ロボットが安定して成果を出せるようにする開発手法を選ぶ

 ただ、構造的にオブジェクトを検出する方法が優秀だからといって、座標や画像検出といった方法が不要なわけではありません。この方法で、全てのケースがカバーできるわけではないためです。

 そういうときの代替手段として、座標や画像検出といったアプローチが使えるかどうかで、作成者の自由度やロボットの完成度が変わってきます。ロボットを作る目的は、できるだけ人の仕事を代わりにやってもらうことなので、カバーできる業務の範囲が広いに越したことはありません。重要なのは「ロボットに安定して動いてもらうために、手段を適切に選べているのか」ということなのです。

 いかがでしょうか。自身の業務で、具体的にどういうデスクトップ操作がロボットに代替できそうなのか、イメージが膨らんだとしたら幸いです。お試し版のあるRPAソフトウェアもいくつかありますので、早速使うのもいいですし、お付き合いのあるITベンダーやコンサルティング会社に相談してみるのもいいでしょう。

 一方、「これってロボット開発の話だよね。だったらシステム開発会社に作ってもらうし、自分はやりたいことを伝えるだけだから細かい話はいいや」と思われた方もいるかもしれません。

 実は「誰がロボットを作るか」というのは、非常に重要なポイントで、個人的には、RPAが従来のシステム開発と同じような方法で生まれるか、新しい手法で生まれるかで導入後の成果が大きく変わると考えています。次回は、その点に焦点を当てたお話をしようと思います。お楽しみに。

著者プロフィール:吉丸新一郎

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 KPMGコンサルティング株式会社 Digital Labor & Transformation シニアコンサルタント。RPA/AIを中核とするデジタルレイバー(仮想知的労働者)を活用してクライアントの業務改革を支援。

 製造業システム子会社でのデータセンター事業企画・運用、ベンチャー企業での新規事業開発および運用、外資系ソフトウェアメーカーのプロフェッショナルサービスを経て、メーカーとユーザー両方の視点を持つコンサルタントとして現業に従事、現在に至る。

 趣味は音楽鑑賞(ジャズやクラシック)や歌舞伎やオペラの観劇など。旅行が好きで、食べ歩きが得意ジャンル。

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