IoTを駆使した近未来型ジム「SIXPAD STATION」で地獄のトレーニングを体験してきた週末エンプラこぼれ話(1/3 ページ)

30歳になり、最近おなか周りが気になってきた記者。「最新ITを駆使したトレーニングジムがある」と聞き、“仕事”と称して体験してきた。運動不足のたるんだ体は、地獄の15分トレーニングに耐えられるのか?

» 2018年06月01日 10時00分 公開
[池田憲弘ITmedia]
photo 東京・代官山にある「SIXPAD STATION」

 告白しよう。最近、おなか周りが気になっている。

 というか確実に太った。「中年太り」という言葉を使うにはまだまだ早いが、記者も三十路に入り、運動不足の体はどんどん重くなっていく。昨年結婚したこともあり、周りからは“幸せ太り”とからかわれているが、心の中で「いい言い訳ができてよかった」と思う自分もいる。

 痩せようと決意してジムに行ったこともあったが、2、3回行っただけで続いていない。「時間がない」など、行かない言い訳ばかりが浮かんできてしまう。人間、自分にはどうしても甘くなってしまうものだ。そんな怠惰な自分に、うってつけの情報が飛び込んできた。

 「IoTなどの最新ITを駆使したトレーニングジムがオープンするので、体験してみませんか?」

 何やらトレーニング用品の「SIXPAD」が新業態として会員制のジムを開設するという。最新鋭のITを取材するという「仕事」のついでに痩せられるなんて、これほどいいことはない。早速、東京・代官山にあるという「SIXPAD STATION」に向かった。

電流を流しながら筋トレ――世界で唯一のEMSトレーニング・ジム

 SIXPAD STATIONは世界で唯一のEMSトレーニング・ジムをうたっている。EMSとは「Electrical Muscle Stimulation」の略で、筋肉に電気刺激を与えて動かす方法のこと。スイッチを入れれば、自分が何もしなくても筋肉が動いてくれる――という手軽さで注目されているトレーニング器具だが、SIXPAD STATIONでは、EMSによる電気刺激を受けながらスクワットなどを行う。そのため通常のトレーニングよりも負荷が高く、たった15分で終えられるというのが最大のウリだ。

photo トレーニング専用のフルボディスーツ。ガ○ツスーツや某プラグスーツのような雰囲気だ。男性用と女性用で形が異なる
photo スーツの中には電極がびっしり
photo 専用スーツを着てみた

 トレーニングをするには、まず専用のフルボディスーツに着替える必要がある。上下セットで肩から太ももまでを覆うため、さながらガ○ツスーツや某プラグスーツのような雰囲気だ。電流を流すための電極が18カ所配置されており、それぞれ全身9部位の筋肉に対応している。これで全身の筋肉をくまなく鍛える……ということらしい。数が多いものの、心臓への影響がないように配置しているそうだ。

 通電性を確保するため、スーツの下に着るのは薄いインナーのみ。実際にスーツを装着してみると、締め付けも相まってなかなかの重量を感じる。サイズにもよるが、1キロは超えているだろう。情けない話だが、始まる前から何だか疲れてきた。

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