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» 2018年07月02日 11時00分 公開

Weekly Memo:インテル50周年の歴史にみるコンピューティングの変遷 (1/2)

間もなく創業50周年を迎える米Intelの日本法人インテルが、これまでの歴史を振り返るとともに今後の戦略について説明した。その変遷はITそのものの歩みともいえそうだ。

[松岡功,ITmedia]

PC向け中心からデータ中心の会社に転身へ

 「Intelはこれまで50年にわたってIT分野の技術革新をけん引してきたと自負している」――。米Intelの日本法人であるインテルのスコット・オーバーソン社長は、同社が6月26日に都内ホテルで開いた事業の取り組みに関する記者説明会で、Intelが間もなく創業50周年を迎えるにあたって、こう力を込めた。

 会見では、これまでの歴史を振り返るとともに、最近の製品展開や今後の戦略についての説明があったが、Intelの50年の変遷はITそのものの歩みともいえるので、ここでは歴史の話を中心に取り上げたい。

Photo 左から、インテルのスコット・オーバーソン代表取締役社長、山本専 執行役員マーケティング本部長、土岐英秋 執行役員常務技術本部長

 1968年7月18日に創業したIntelは、あと16日で50周年を迎える。オーバーソン氏は図1を示し、最初の事業計画書は1ページ3段落のシンプルなものだったことを明かした。左側の写真は創業者のゴードン・ムーア氏(右)とロバート・ノイス氏の当時の姿だ。オーバーソン氏は、「創業者の高い志は事業計画書にも記されているが、50年たった今、2人ともIntelの製品がここまで広く使われているとは思っていなかったのではないか」と回想した。

Photo 図1 Intel創業時の事業計画書

 図2は、Intelの50年が「新たな地平を切り開いてきた歴史」(オーバーソン氏)だとして、「チップ開発の高速化」「マイクロプロセッサ革命」「PC業界への大きな賭け」「コンピューティングを変革」と、4つの時代に切り分けたものだ。

Photo 図2 Intel50周年の変遷

 オーバーソン氏によると、こうした変遷を経て最近同社が着目しているのは、図3に見られるようなデータの爆発的な増加だ。ただ、同氏は「爆発的に増加しているデータのほとんどが、インテリジェントに活用されていないのが現状だ」と指摘。とはいえ、「逆に言うと、そこにこれからの大きなビジネスチャンスがある。当社はデータの発生から伝送、蓄積、分析といった一連の処理にエンド・ツー・エンドで関わっていることから、そのチャンスを捉えてお客さまにイノベーションをどんどん提供していきたい」と語った。

Photo 図3 データの爆発的な増加

 さらに同氏は、「もっと端的に当社を表現すれば、これまではPC向けが中心の会社だった。しかし、これからはエンドー・ツー・エンドの立場をフルに生かして、データ中心の会社に転身していきたい」との決意を述べた。

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