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» 2018年07月26日 08時00分 公開

横河レンタ・リースの「Win10運用マスターへの道」(5):そのPC、そんな“空き容量”で大丈夫か? Windows 10のアップデートに潜むワナ (1/3)

数GBにも及ぶWindows 10のアップデートデータを全PCにダウンロードさせると考えると、「うわ〜、ネットワーク帯域がもたないかも」と不安に思うIT管理者は多いでしょう。しかし、それ以前に気にすべきポイントがあるのをご存じでしょうか。

[松尾太輔,ITmedia]

 こんにちは。横河レンタ・リースで、ソフトウェアの製品開発を担当している松尾太輔です。連載5回目となる今回は、第2回で触れた「Windows 10のアップデートファイルがデカすぎる問題」について、より具体的な話をしていきます。

 セキュリティ対策や最新の機能を盛り込むべく、Windows 10は、1年に2回のペースで大型アップデート(Feature Update)を繰り返しています。“大型”というだけあり、変更点の多さもさることながら、そのデータサイズも非常に大きいのが特徴です。

 Microsoftは、今後データサイズを小さくすると公言しているものの、今のところ3GB(32bit版)〜7GB(32/64bit共通版)であることを考えると、しばらくはギガバイト級のデータを扱うことになるでしょう。このテーマでは、しばしば「企業のネットワーク帯域が間に合うかどうか」という点が焦点になりがちですが、実はそれ以前に気にしなければならない“落とし穴”もあります。

 それはPCのローカルストレージの「空き容量」です。

PCの空き容量不足は、意外と現実的なリスク

photo ローカルストレージの空き容量が足りず、Windows 10のアップデートに失敗するユーザーは少なくありません

 実際にさまざまな企業の方に話を聞いてみると、ネットワークの問題ではなく、ローカルストレージ(特にSSD)の空き容量が足りず、アップデートに失敗してしまうというケースが意外と多いのです。

 OSのアップデートに必要な空き容量と聞いて、アップデートファイルのデータサイズと同じだと考えるのは、大きな間違いです。データをダウンロードして保存できる容量に加え、それを展開する容量、さらには旧バージョンを退避させておく容量が必要です。Windows 10ではFeature Update後、10日間まではロールバック(旧バージョンに戻す)ができるようになっています。問題が発生した場合の備えとして、旧バージョンを残せるだけの余裕がなければいけません。

 これらを加味すると、Feature Updateを実行するためには、最低でも8〜12GBの容量が必要だといわれています。この空き容量がC:\で確保できない場合は、外部のデバイスを使うこともできますが、企業PCではこの方法は難しいでしょう。失敗した人、あるいは失敗しそうな人に、外部デバイスを用意して配るというのは現実的ではないと思います。

 今後、IT管理者は、企業内PCのローカルストレージの空き容量を把握する必要があるでしょう。そうでなければ、Feature Updateの失敗を繰り返し、サポートが切れてしまったバージョンのPCが企業内に溢れかえることになります。これほど危険なことはありません。

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