石狩データセンターの非常用発電機が停止し、商用電源に切り替わる瞬間の動画Publickey

北海道胆振東部地震によって、北海道電力からの電力供給を失い、ディーゼル発電機による発電で稼働を続けていた、さくらインターネットの石狩データセンターでしたが、約60時間後に電力供給が回復。同社の田中社長などが、非常用発電機を停止させる様子などをツイートしています。

» 2018年09月13日 14時15分 公開
[新野淳一Publickey]

 この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「石狩データセンターの非常用発電機が停止する瞬間、商用電源に切り替わる作業の動画」を許可を得た上で転載、編集しています。


 2018年9月6日に北海道で発生した地震の影響による停電で、北海道電力からの電力供給を失い、ディーゼル発電機による発電で稼働を続けていたさくらインターネットの石狩データセンターは、9月8日に北海道電力からの電力供給が回復し、非常用発電設備を停止させました。

 同社の田中邦裕社長がツイートで、その非常用発電設備が停止する瞬間の動画をツイートしています。

 北海道では、現在も電力供給が逼迫(ひっぱく)しており、同社は引き続き非常用発電装置の再稼働に備えて、燃料となる重油を手配しているとのこと。

 重油はタンクローリーによってデータセンターへ運ばれ、データセンター内のタンクに備蓄されます。下記の画像は9月7日に行われた給油の様子を、同社広報がツイートで報告しているものです。

 一方、同社のこたまご氏は、この非常用発電装置の終了と同時刻に、非常用発電から北海道電力の商用電力へ順次切り替わっていく動画をツイートしています。

 同社は下記のように、定期的に非常用発電装置の起動試験と切り替えの試験を行っているとのことです。

 データセンターにおいて、非常用発電装置への切り替えが発生するのは、文字通りの非常時であり、また、一般にデータセンター内部の様子は機密性が高いものとして扱われます。そのため、実際に本番で使われた非常用発電装置の稼働終了と切り替えの瞬間が動画として記録され、公開されるのはとても珍しいことです。

 少なくとも国内の事例としては初めてだと思いますし、今回の「平成30年北海道胆振東部地震」の記録としても貴重なものといえるでしょう。

 時間がたつにつれて、この記録がツイートの時系列に埋もれてしまわないように、記事としてまとめておきました。

 この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「石狩データセンターの非常用発電機が停止する瞬間、商用電源に切り替わる作業の動画」を許可を得た上で転載、編集しています。


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