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» 2018年11月29日 16時56分 公開

Publickey:オンプレミス用AWS「AWS Outposts」発表 AWSが設計したサーバラックをオンプレミスへ持ち込み

Amazon Web Services(AWS)が、オンプレミスでAWSのクラウド環境を実現する「AWS Outposts」を発表。オンプレ、クラウドのどちらでも、AWSのサービスを活用したソフトウェアを実行できるようになる。

[新野淳一,Publickey]

 この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「[速報]オンプレミス用AWS「AWS Outposts」発表! AWSが設計したサーバラックをオンプレミスへ持ち込み。AWS re:Invent 2018」を許可を得た上で転載、編集しています。


 Amazon Web Services(AWS)は、オンプレミスでAWSのクラウド環境を実現する「AWS Outposts」を発表しました。

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 同社がラスベガスで開催中の年次イベント「AWS re:Invent 2018」の3日目に行われたアンディ・ジャシーCEOによる基調講演の最後は、VMware CEOのパット・ゲルシンガー氏を壇上に呼び込んでハイブリッドクラウドの話題となりました。

 そして発表されたのが、AWSのクラウドインフラと同等のシステムをオンプレミスに持ち込める「AWS Outposts」です。

 AWS Outpostsは、AWSが設計した、AWSのクラウドインフラで使われているものと同じハードウェアとソフトウェアをラックマウントのシステムとしてまとめたものをオンプレミスに持ち込むことで、オンプレミスでもAWSと一貫性のあるクラウドインフラが利用可能になるというもの。ユーザーはオンプレミスとクラウドインフラのどちらでも、AWSのサービスを活用したソフトウェアを実行できるようになります。

Photo AWS Outposts発表時にスクリーンに投影された一部を拡大。AWSがハードウェアを設計し、同社のデータセンターで稼働しているものと同じであると説明されている

 AWS Outpostsは2つのオプションが用意されています。1つは「VMware Cloud on AWS」で、これはVMware Cloud on AWSと同等のVMware環境がオンプレミスで利用できるもの。もう1つは「AWSネイティブ」で、これは文字通りAWSと同等の機能やAPIを提供します。

 AWS CEOのアンディ・ジャシー氏はAWSネイティブで利用可能なサービスとしてAmazon EC2やAmazon RDS、Amazon SageMakerなどの名前を挙げていましたが、それ以外にどのサービスが最初から利用可能になるか、明確な説明はありませんでした。

 また、AWS Outpostsのハードウェアシステムについての性能や仕様についても言及されませんでした。

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 ジャシー氏はAWS Storage GatewareやAmazon VPC、VMware Cloud on AWSなど同社の一連のハイブリッドクラウド関連サービスを紹介した上で、AWS Outpostsをレイテンシの条件が厳しいアプリケーションやエッジにおいてネットワーク接続に制約がある場合などに向いていると位置付けました。

 AWS Outpostsは2019年提供予定で、現在はプレビュー登録が行われています

Azure StackやGKE on-premと正面からぶつかるAWS Outposts

 ハードウェアとソフトウェアの統合システムによってハイブリッドクラウドのソリューションを提供することは、マイクロソフトが「Azure Stack」として行っているほか、Googleもシスコと協力して「GKE on-prem」を2018年7月に発表しており、(下記写真)オラクルも「Oracle Cloud at Customer」を提供しています。

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 つまりパブリッククラウド市場では明確なリーダーであるAWSが、ハイブリッドクラウド市場においては一面としてAWS Outpostsで先行する他社のソリューションを追う形になるわけです。

 もしもここでAWSが先行する各社にあっという間に追い着き、追い越すとしたらクラウド市場におけるAWSの圧倒的優位がさらに強化されることになります。果たしてどうなるでしょうか。

 この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「[速報]オンプレミス用AWS「AWS Outposts」発表! AWSが設計したサーバラックをオンプレミスへ持ち込み。AWS re:Invent 2018」を許可を得た上で転載、編集しています。


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