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» 2019年01月08日 07時00分 公開

半径300メートルのIT:海外旅行の新常識? iPhone XSの新機能「eSIM」を使ってみた (1/3)

iPhone新機種「iPhone XS」に加わった「eSIM」は、オンライン契約さえすれば、海外のキャリアを使って通信できるという優れた機能です。その中身を、海外キャリアが提供するサービスを使って検証してみました。

[宮田健,ITmedia]

 2018年9月、待望のiPhoneの新機種「iPhone XS」「iPhone XR」が出ました。私は今回、“生活必需品”という言い訳でiPhone XSを手に入れました。実際に使ってみると、指紋認証から顔認証に変わった点について不便を感じることもなく、バッテリーの持ちも想像以上。良い買い物をしたと思っています。

 実は、iPhone XSに加わった新機能の中で、私が特に注目していた機能があります。それは「eSIM」。皆さん、ご存じでしょうか?

 SIMというのは、自分の電話番号などの情報が入った、携帯電話に差し込む小さなICチップです。普段スマホを使っていても、ほとんど意識することはないでしょう。

 私にとって、その存在を意識するタイミングは、海外旅行のたびに、事前に現地のプリペイドSIMを通販で手に入れ、それを機内で慎重に日本のSIMと差し替えるときでした。しかし、こんな作業は万人にはお勧めできませんから、基本的には「携帯電話事業者の海外ローミングが安くなっているので、それを活用しよう」というスタンスをとっています。

 一方、eSIMは、物理的なSIMカードが1枚しか入らないスマホに1スロット分加わった「電子的なSIM」のこと。海外などで必要な通信用のSIMを、ネットで契約するだけで使えるという仕組みです。これまでは、海外で自分のスマホから通信したい場合、事前に、もしくは現地でプリペイドSIMを購入する必要がありましたが、深夜や早朝に到着する場合や、そもそもプリペイドSIMが空港にない場合など、SIMがなかなか手に入らない不便さを経験した人は少なくないはずです。

 そうした問題を解決する意味でも、eSIMは「それでももう少し安く、海外で通信したい」という人にはとてもいいソリューションになると思います。eSIMは2018年11月にリリースされた「iOS 12.1」で利用可能になったもので、これだけでもiPhoneを新調しようと思えるほど、便利な機能でしょう。

 eSIMに対応している日本のキャリアはまだありません。しかし、日本のユーザーでも使える便利なプランを、複数の海外キャリアが提供しているんです。

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