4月7日、電気通信事業者協会(TCA)から、2004年度3月の携帯電話/PHS契約数が発表された(4月7日の記事参照)。携帯電話契約数は90万6400増えたが、内訳を見ると明暗がはっきり分かれる結果になった。
携帯4社のうち、好調だったのは、NTTドコモ、auの2社。目立った話題に欠けたボーダフォンとツーカーは低調だった。ドコモとauはいずれも純増数で40万を上回る成績を残しており、どちらも順調に3G+ハイエンド端末への移行を進めている。auは4月6日に3G携帯契約数が1800万件を突破し、9割以上が3Gになったと発表している。2002年4月のサービス開始から約3年と、スピーディな移行だ(4月8日の記事参照)
PHS事業者も明暗を分けた。
ウィルコムは3万3000の純増を記録するなど好調だ。5月1日からサービス開始予定の音声定額プランに、法人割引料金を導入。法人がウィルコム定額プランに加入する場合、10台以上契約すると月額料金が一律2200円になるというサービスを発表している(4月7日の記事参照)。
一方、PHS撤退を発表したドコモは3万3400の純減、アステルグループは9100の純減となっている。既に北海道、北陸、九州、関西、中国の各エリアでサービスが終了するなど、全国で音声サービス終了が続いているアステルグループのなかで、アステル中部は5月27日0時にPHSの音声サービスを停止することを発表した(4月6日の記事参照)。既に同社は2004年5月12日に、同サービスの新規受け付けを終了している。
音楽配信や電子マネーといった、携帯電話に搭載された新サービスの普及が順調に進んでいる。
KDDIの音楽配信サービス「着うたフル」の累計ダウンロード数が500万曲を突破した(4月6日の記事参照)。着うたフルサービスは、2004年11月19日に開始したもので、現在対応サイト数は24、対応楽曲は2万2000曲。対応端末も増え、着実に根付きつつあるといえそうだ。
NTTドコモのおサイフケータイのほか、KDDI、ボーダフォンの携帯電話にも採用が決まっているプリペイド型電子マネー「Edy」は、順調に使える場が増えている。ビットワレットはEdyを利用できる店舗数が2万店を突破したと発表している(4月5日の記事参照)。4月より全店でEdyが利用できるようになったサークルKサンクスや、ampmといったコンビニ、チェーン店のほか、商業・観光エリアなどでの導入が進んだこともあり、1年間で導入店舗数が5倍以上に拡大した。
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