素晴らしいのがその軽さ。本体がナイロン地で、取っ手部分が革でできており、大きさの割には900グラムとかなり軽いのです。革製のPCバッグも使ったことがありますが、バッグそのものが重いんですよね。PCやそのほかの荷物を入れると重すぎてとても持ち歩けないため、結局使わなくなってしまいます。ナイロン地とはいっても、安っぽい感じがしないのが素敵。
使っているときに、1回だけ雨に降られてしまったのですが、バッグの表面が濡れてしまっても、乾いた布で拭いただけで簡単にきれいになり、跡も残りませんでした。この辺もナイロン地のいいところと言えそうです。
バッグを開けると、片側がPCを入れる部分、もう片側がポケットになっています。PCを入れる部分にはウレタン素材が使われており、衝撃を緩和する仕組み。PCを入れる部分はA4ノートサイズです。ここのサイズはできれば、A4サイズとB5サイズと2種類から選べるようにしてもらえるとうれしいかも。
Classicには、PCバッグには定番の“マウスやACアダプタなどを入れるポケット”がありません。ハイパワー・省電力なCPUを搭載したノートPCならバッテリーで長時間駆動するからACアダプタなんか不要だよ……ってことなのでしょうか。
ちなみにPCを入れたポケットはフタができますが、バッグの上は開いてます(マグネットで中央を1カ所だけとめる仕組み)。雨が降る心配もあるし、ホントはファスナーで閉められるようになっていてほしいところです。
このバッグ、使っていて一番困ったのが「肩から掛けるには持ち手が短い」という点でした。肩から掛けられなくもないのですが、非常に窮屈。基本的には手で持つようにデザインされています。
ノートPCだけでも1.6キロ。最初に書いたように、トータル4.5〜6キロの荷物を日々持ち歩いている身としては、肩から掛けられないと重くてツライのです。仕方がないので腕に掛けていましたが、肌に跡が残ってしまい、赤く腫れて痛かった……。
もう一つ気になったのが、ポケットが細かく分けられていない点。PCバッグでは定番の、ACアダプタや予備バッテリーを入れられる小分けされたポケットもありません。おかげでポケットに突っ込んだ小物がすぐに沈んでしまい、どこに何を入れたか分からなくなってしまいます。携帯電話や口紅、手鏡、名刺入れなど、バッグの中では細かなモノが散乱しがち。できればポケットにはもっと凝ってほしいところです。
この「Classic」、バッグの素材や色など、デザイン部分を見ると、女性が仕事用に使うバッグとしてはなかなか購買意欲をそそるものでした。ただ、PC用バッグとしての機能は少々不足していると言わざるを得ません。
とはいえ、機能一辺倒であまりデザインが問われることがなかったPCバッグの世界で、こういう製品が出てきたことはうれしい変化だと思います。その日の気分や、着ている服に合わせて、あるいは季節に合わせてバッグを替えるのは、女性にとっては普通のこと。女性の場合は1人が何個もバッグを買うのも珍しくないし、女性向けPCバッグの市場はプロモーション次第でもっと盛り上がると思うのです。さまざまなバッグを試し続けてきた身としては、これまでの「機能的にOK」なバッグだけでなく、“モノとして欲しくなるPCバッグ”が出てくることを切に願っています。
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