2007年にムーバ販売終了の報道、ドコモは「具体的に決まったわけではない」

» 2006年05月26日 15時07分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 NTTドコモは、一部メディアが「ドコモがムーバを2007年に販売終了」と報じたことについて「まだ具体的に決まったわけではない」とコメントした。

 この報道の背景にあるのは、ムーバが利用している800MHz帯の使用期限が2012年までとなっている点(2004年11月の記事参照)。そのためドコモは2012年までにムーバユーザーをFOMAに移行させなければならない。

 ドコモは「2012年までに、ムーバユーザーの方々が安心してFOMAに移行していただけるよう、端末やサービスの面でさまざまな施策を行っている。ただ、ムーバ端末の開発・販売については、ユーザーの利用動向を見ながら検討する」といい、「2007年にムーバ端末の販売をやめると決まったわけではない」としている。

 ムーバの契約数は、2006年4月末時点で2683万3800契約と、FOMAの2456万3700契約を若干上回っている(5月10日の記事参照)。ただムーバは純減傾向にあり、FOMAへの移行は着実に進んでいる。新製品のラインアップもFOMAが主軸になっており(5月11日の記事参照)、端末の販売についても、2006年3月の実績で約80%をFOMAが占めていた(4月22日の記事参照)

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