Linuxのインストール時のオプションで「LILOを使用する」といった選択肢にした場合、標準ではLinuxパーティションが優先起動に設定される。このため、サーバ起動時にLILOプロンプトが表示され、設定時間が経過するとLinuxが自動的に起動される。
ディスク1台に2つのパーティションがあり、1つ目(ここでは/dev/hda1)にWindows、後からマルチブートを見込み2つ目のパーティション(ここでは/dev/hda2)にLinuxがインストールされている場合、Windowsの起動用には設定を行う必要がある。
具体的には、LILOの設定ファイルを編集しWindowsが含まれるパーティションを優先するよう指定すればよい。
1. viエディタでLILOの設定ファイル「lilo.conf」を編集する
# vi /etc/lilo.conf |
2. /etc/lilo.confファイルの中で次の個所を編集しよう
boot=/dev/hda2 map=/boot/map install=/boot/boot.b prompt timeout=50 default=win ← この行を付け加える image=/boot/vmlinuz-2.0.36-3 label=linux root=/dev/hda2 read-only other=/dev/hda1 label=win table=/dev/hda |
3. 編集後は,liloコマンドを実行する。
# /sbin/lilo -v |
上記のlilo.conf内では、ラベル名「win」と「/dev/hda1」に注目しよう。上側のLinuxパーティションが設定されている個所と比べ、winの個所が優先起動されるように設定するのだ。前述のLILOプロンプト表示待ち(上記の例では50秒)の際に、Windowsパーティションのラベル名(ここではwin)を入力すればよい。
なお、いちいち「win」と入力せずにLinuxよりもWindows起動を優先させる場合、「default=win」とすることで通常起動のパーティション(OS)が設定可能だ。
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