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» 2000年08月23日 00時00分 UPDATE

LinuxとWindows 2000を1台のマシンで共存させたい

[ITmedia]

 Windowsをインストールしてあるマシンにパーティションを分けてLinuxをインストールした場合,Windowsの方が利用頻度の高いユーザーであれば,ブートローダー(Linuxの場合はLILOが用意されている)を利用してそれぞれのOSを切り替えて使いたいだろう。

 Windowsが9xであれば,FAT/FAT32のためLILOを使って容易に切り替えることができる。しかし,Windows 2000ではNTFSで利用する場合もあるため,LILOを利用することができない。しかし,次のような手順で共存することが可能だ。

 ポイントは次の3点である。

1. Windows 2000のブートローダーを利用する。
2. LILOをMBRではなくパーティションにインストールする。
3. Linuxパーティションのブート領域をファイル化して,Windows 2000のブートローダーで起動できるようにする。

 順番に解説していこう。

1. 起動フロッピーの作成
 万が一,Linuxを起動できなくなった場合に備え作成しておく。

2. LILOのアンインストール
 すでにNTFSパーティションを作成して(Windows 2000をインストールして),LILOが消えている場合にはこの項目を飛ばしてよい。

# /sbin/lilo -u /dev/hda

3. LinuxパーティションへのLILOインストール
 Linuxの起動フロッピーで起動する。続いてLinuxのパーテーションにLILOをインストールしよう。

 LILOのインストール先を指定する必要があるため,/etc/lilo.confファイルを次のように修正してから行う。

boot=/dev/hda → boot=/dev/hda2
(1台目のHDDで2番目のパーティションの場合)

 liloコマンドを実行して,LILOのインストールをする。

# /sbin/lilo

4. Linuxパーティションのブートセクターをファイル化する
 WindowsがNTFSの場合には,次のようにブートセクターをファイル化してNTFS上にLinuxのブートファイルとしてコピーしておく必要がある。

# dd if=/dev/hda2 of=/bootsect.pbr bs=512 count=1
# mount -t vfat /dev/fd0 /mnt/floppy
# cp ./bootsect.pbr /mnt/floppy
# reboot

5. boot.iniを編集する
 ファイル化したブートセクターファイルをC:\にコピーする。

> copy a:\bootsect.pbr c:\

 次に,c:\boot.iniをメモ帳などで開き,次のように最下行に追加する。

[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINNT
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINNT="Microsoft Windows 2000 Professional" /fastdetect
c:\bootsect.pbr="Red Hat Linux"

 ここでは,Windows 2000での例を紹介したが,Windows NTでも応用することができる。

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