「iノード」とは,ファイルやディレクトリに設定されているパーミッションやグループ属性,ファイルサイズ,更新日時などを管理する領域(属性)などを指す。
iノードの領域は,パーティションサイズによって決まる。このためiノードの空きが減ってきたからといって増やすことはできない。傾向として,容量の小さなファイルが多数あると予想以上にiノードを消費するので注意が必要だ。70%を超えたら,ファイルシステム(該当するパーティション)が危機的な状態にあると考えよう。
$ df -i Filesystem Inodes IUsed IFree IUse% Mounted on /dev/hda8 66264 6563 59701 10% / /dev/hda1 6024 25 5999 0% /boot /dev/hda6 338016 5300 332716 2% /home /dev/hda5 338016 22362 315654 7% /usr /dev/hda7 66264 25539 40725 39% /var |
上の例では,各種のログファイルが保存されている/var/ディレクトリ(パーティション)が,ほかよりもiノードの消費が激しいことが分かる。
また,iノードには,個々のファイルに管理番号が割り当てられている。次のように,lsコマンドで「-i」オプションを付加すると,確認することが可能だ。
$ ls -i 344079 Xrootenv.0 360449 rpm/ 344084 samba-2.0.7-ja_1.3.i386.rpm 344083 setiathome-3.03.i386-pc-linux-gnu-gnulibc2.1.tar 327681 setiathome303/ |
この管理番号は,ハードディスクが管理されているブロック単位と同じ扱いになる。このため,同じ管理番号(ブロック)に属するファイルも存在する。
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