ここでは,ウィンドウマネージャ「Sawfish」のテーマを変更する方法を紹介しよう。テーマとは,下の画像から分かるようにボタンの色,形やウィンドウ全体のデザインなどを変更可能な機能だ。
テーマに使用されるファイルは,「/usr/share/sawfish/{version}/themes/」以下に収録されている。次の例は,Red Hat Linux 6.2でバージョン0.28.1であることが分かる。
# ls -l /usr/share/sawfish/0.28.1/themes/ absolute-e gradient microGUI simple brushed-metal gtk mono smaker |
この中の適当なテーマディレクトリを見ると(例では「mono」),Sawfishのテーマは,README(.lang,jaなど),theme.jl,画像ファイル(png形式)から構成されていることが分かる。テーマを自ら作成するためには,おもにtheme.jlファイルの中で画像をX Window上のどの位置に配置するかを定義する必要がある。
# ls -l /usr/share/sawfish/0.28.1/themes/mono/ README README.pl max-c.png menu.png restore-c.png README.gl close-c.png max.png min-c.png restore.png README.ja close.png menu-c.png min.png theme.jl |
ここでは,次のサイトからテーマをダウンロードして利用する方法を紹介する。
http://sawmill.themes.org/例として,BeOSのテーマをダウンロードしてSawfish上で認識させる手順だ。次のように指定して,ダウンロードしたファイルを解凍し,X Windowを起動させているユーザーのホームディレクトリ下に「.sawfish」を見つけよう。「themes」ディレクトリが見つからない場合は,最上段のように「mkdir ~xxxx/.sawfish/themes」と指定して作成する。
# mkdir ~xxxx/.sawfish/themes # mv BeOS-0.28.tar.gz ~xxxx/.sawfish/themes/ # cd ~xxxx/.sawfish/themes/ # tar zfxv BeOS-0.28.tar.gz BeOS/ BeOS/top-left.png BeOS/left-bar.png BeOS/right-bar.png BeOS/bottom-bar.png BeOS/bottom-left.png BeOS/bottom-right.png BeOS/top-right.png BeOS/theme.jl BeOS/top-bar.png BeOS/mid-title-active.png BeOS/mid-title-inactive.png BeOS/close-active.png BeOS/close-inactive.png BeOS/maximize-inactive.png BeOS/maximize-active.png BeOS/README |
最後に,Sawfish上でコントロールセンタを選択しよう。「使用可能なテーマ」に表示されればOKだ。
リスト上に表示されれば,自分でインストールをしたテーマに変更が可能な状態だ
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