Red Hat Linux 7.2を始め,2001年11月現在最近のLinuxディストリビューションにはブートローダーにGRUBが採用されている。従来までのLILOも選択できるが,GRUBとは何だろうか?
GRUBとはLinuxがブートする際,LILOがハードディスクのセクタを決め打ちしてアクセスするのに対し,GRUBではカーネルのファイル自体にアクセスする。
この違いは,カーネル再構築後にLILOの場合,/sbin/liloなどのliloコマンドを実行し忘れるとブート(起動)できなくなってしまう点に関係する。liloを実行しなければ,カーネルの絶対位置が判別できなくなるためだ。
一方,GRUBであれば,LILOのようにカーネル再構築後でも特にコマンドを実行することなくブートができる。また,ほかにも特徴があり,以下のようなメニュー表示の定義ファイルを用意し,これを読み込んでブート時に表示させることが可能だ。今後,LILOに置き換えられるローダーとして,各ディストリビューションが採用し始めている。
# cat /boot/grub timeout= 10 title= Linux 2.4.19 root= (hd0,1) kernel= /boot/vmlinuz-2.4.19 root=/dev/hda2 title= Windows2000 root= (hd0,0) makeactive chainloader= +1 |
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