Linuxを使用していると、コマンドラインでテキストファイルを成形したい機会があるだろう。このような場合、パイプ「|」とフィルタによる処理を理解しておくと、力任せの編集作業を軽減できるかもしれない。
次に挙げるのは、テキスト成形に便利なツール「sed」を利用する例だ。Red Hat Linuxを始めほとんどのディストリビューションでは、標準でRPMパッケージがインストールされているはずだ。次のようにして確認してみればよい。
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# rpm -qa|grep sed sed-3.02-11 |
ここでは「inputfile」ファイルを読み込み、「tips」を「Tips」という文字列に置換して標準出力に表示するという指定だ。
| $ sed -e "s/tips/Tips/" inputfile |
これは、「テキストファイル内の特定文字列を一括置換させたい」Tipsでも紹介しているが、応用として次のようなものも挙げられる。
| $ sed -e "s/tips/Tips/" inputfile > outputfile |
上記は、標準出力であったものをファイル「outputfile」に書き込む指定。そして、次に挙げるものは、同じ動作をするがパイプ「|」を利用しているものだ。
| $ cat inputfile | sed -e "s/tips/Tips/" > outputfile |
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