最近のベアボーンやノートパソコンでは、フロッピーディスクドライブが搭載されていないことがある。このような際には、「GRUB(MBR)が破損してブートができない」Tipsで紹介した方法は使えない。
ここでは、仮想フロッピーを作成してブータブルイメージファイルを作成する方法を解説しよう。ここではブートプロンプトの表示だけを目的としたが、応用すればmenu.lstをディスクからコピー(編集)してメニュー表示させることも可能だ。
# dd if=/dev/zero of=/tmp/cdboot bs=1k count=2880 読み込んだブロック数は 2880+0 書き込んだブロック数は 2880+0 # losetup /dev/loop1 /tmp/cdboot # cd /boot/grub # dd if=stage1 of=/tmp/cdboot bs=512 count=1 読み込んだブロック数は 1+0 書き込んだブロック数は 1+0 # dd if=stage2 of=/tmp/cdboot bs=512 seek=1 読み込んだブロック数は 255+1 書き込んだブロック数は 255+1 |
作成された/tmp/cdbootファイルをCD-Rライティングソフトでブータブルイメージファイルと指定して書き込めばよい。サーバ上にCD-R/RWドライブが搭載されていなければ、Windows上にイメージファイルをコピーしてからメディアに書き込んでもよい。
Windows上でライティングソフト「nero 5」を使い、ブータブルイメージファイルを指定したところ
なお、ブータブルCDで起動した際、GRUBプロンプトからのカーネルブート方法は、「GRUB(MBR)が破損してブートができない」Tipsを参考にするとよいだろう。
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