「新規作成」メニューに独自で追加したい

　デスクトップ上で右クリックをするとメニュー内に「新規作成(N)」が見られる。このサブメニュー内には，ソフトをインストールするたびにさまざまなものが増えていく。しかし，自分でよく利用するものが登録されていないこともあるだろう。

　ここでは，例としてOutlook Expressを挙げて「Outlook Expressメールメッセージ」メニューを追加する方法を解説しよう。新規メールのテンプレートを作成し，レジストリにキーを追加する手順である。したがって，ほかのアプリケーションでも，同じ操作で作成することができるので応用してほしい。

　また，レジストリファイルを直接編集するため，必ずバックアップをしてから行おう。

「ファイル(F)」→「新規作成(N)」→「メールメッセージ(M)」を選択し，新規メール作成画面を表示する

ここでは何も記入せずに「ファイル(F)」→「名前を付けて保存(A)」を選択する。ただし，常に署名など同じものを利用する場合は，書き込んでおこう

「保存する場所(I)」を「Windows」フォルダの「ShellNew」フォルダに指定する。「ファイル名(N)」を「Newmail.eml」，「ファイルの種類(T)」を「メール」にしてから「保存(S)」をクリックしよう。メッセージの作成とOutlook Expressは終了させておく

スタートメニューから「ファイル名を指定して実行(R)」を選択し，「regedit」と入力する。レジストリエディタが起動するだろう

変更するキーは「HKEY_CLASSES_ROOT」の中の，新規作成に追加したい拡張子のキーだ。ここでは，「.eml」を選択する

キーの上で右クリックをして「新規(N)」→「キー(X)」を選択する。「新規キー #1」が作成される

「新規キー #1」をクリックして，名称を「ShellNew」に変更する

「ShellNew」上で右クリックをして，「新規(N)」→「文字列(S)」を選択する。作成された「新規値 #1」の名前を「command」に変更しよう

「command」をダブルクリックして開き，「値のデータ」に，「"実行プログラム名" /eml:a:\windwos\ShellNew\Newmail.eml」と入力する。実行プログラム名はパスを完全に（フルパス）指定する必要がある。「eml:」の次にはWindowsフォルダのドライブ名を指定する。入力したらレジストリエディタを終了

新規作成メニューに「Outlook Expressメールメッセージ」が追加された