NetMeetingでやり取りしている時にホスト情報が流れてしまう

　インターネットでチャットなどのコミュニケーションツールを利用すると，自らのIPアドレスは絶対に相手へ告知される。Windows上では見かけ上，IPアドレスは表示されないものの，コマンドプロンプトで「netstat -s」などと指定すれば，現在やり取りされているコネクション情報はすべて把握できる。IPアドレスのやり取り方法は，TCP/IP自体で決められている規約であり，このアドレスを隠すということは基本的にはできない。

　インターネットのアンダーグラウンドで見かける「串を通す」という表現があるが，これはプロキシサーバを介すことを指し，この方法では直接のIPアドレスが見えなくなる。代理のサーバを介すことで，自分のIPアドレスが隠されてプロキシサーバのアドレスが相手に表示される。ただし，プロキシサーバ本来の役目は，IPアドレスを隠すことではなく，ローカルネットワークとインターネットの間に置いてアクセスをコントロールすることにある。もちろんプロキシサーバでもログ記録されることがあるので，完全なる匿名というのは極めて難しい。

　Windows上でプロキシサーバを利用する方法にも触れておこう。Internet Explorerの場合，デスクトップのアイコン上で右クリックして「プロパティ」を選択するか，「ツール(T)」から「インターネットオプション(O)」を選択する。表示されるインターネットオプションから接続タブをクリックし，ダイヤルアップの場合は利用するダイヤルアップを選択して「設定(S)」ボタンをクリックしよう。LANの場合は「LANの設定(L)」をクリックする。どちらの場合も，「プロキシサーバー」という個所があるので，「プロキシサーバーを使用する(X)」にチェックを付け，「詳細(C)」をクリックする。

　次に「すべてのプロトコルに同じプロキシサーバーを使用する(U)」をチェックし，HTTP(H)部分のアドレスとポートを設定すればよい。指定されている場合は，FTP(F)など，それぞれのアドレスとポートを設定する。

「インターネットオプション」の「接続」タブを表示させる。ダイヤルアップの場合は「設定(S)」，LANの場合は「LANの設定8L)」をクリックしよう

どちらの場合も「プロキシサーバーを使用する(X)」にチェックを付けて，「詳細(C)」ボタンをクリックする

サーバの「すべてのプロトコルに同じプロキシサーバーを使使用する(U)」にチェックを付けて，アドレスとポートを設定する