ダイアルアップ接続のパスワード保存ができない

　ダイアルアップ接続時に「パスワードを保存する」にチェックを付けても，保存されないことがないだろうか。あるいは「パスワードを保存する」のチェックボックスがグレーになっていて無効になっているなどの現象もある。

　このような場合に考えられる原因は，パスワードファイルが壊れてしまったか，ネットワーククライアントが導入されていないかのどちらかだ。

　まず最初に，ネットワーククライアントが正常に導入されているかを確認してみよう。コントロールパネルからネットワークを選択するか，デスクトップの「ネットワークコンピュータ」の右クリックメニューから「プロパティ(R)」を選択して，ネットワークのプロパティを起動する。「現在のネットワークコンポーネント(N)」に「Microsoftファミリログオン」「Microsoftネットワーククライアント」「NetWareネットワーククライアント」のいずれかが存在しない場合には，「追加(A)」で該当するものを追加しよう。これで再起動をして，パスワード保存ができるかを確認する。

　また，ネットワーククライアントが存在した場合には，パスワードファイルが壊れている可能性がある。現在のファイルを削除してから新規作成するのがよい。Windowsフォルダ下の「[ユーザー名].pwl」のパスワードファイルを削除するのだ。再起動後には，再設定をしてみてパスワードファイル作成しなおそう。ただし，この場合にはほかのパスワードもすべて消えてしまうので注意が必要だ。

「ネットワークのプロパティ」で「現在のネットワークコンポーネント(N)」にネットワーククライアントが登録されているかを確認する。登録されているのにパスワードが記憶できない場合は，パスワードファイルが壊れている可能性がある

パスワードファイルの破損が原因だと思われる場合は，Windowsフォルダ内にある「ユーザー名.pwl」という名前のファイルだ。エクスプローラを開いて直接探してもいいが，ここは検索を利用して削除しよう。これで再起動すると，自動的にパスワードファイルが新規作成される。もちろん，きちんと保存されていたパスワードもすべて消えてしまうので要注意だ