Windows起動時に,「いくつかの不良セクタがあります。どれかキーを押すとスキャンディスクを開始します」というメッセージに悩んでる人もいるだろう。この表示が毎回現れる場合に、「再起動時にスキャンディスクが起動しないようにしたい」の手順でスキャンディスクが起動しないように設定しているかもしれないが、それは根本的な解決方法ではない。なぜならば、頻繁にエラーが発生している原因は、ハードディスクに問題が起きてしまっているためだからだ。
この件に関連して,「どのようにすれば不良セクタを発見し,削除・修正などをすることができるか?」という質問があるが,これはスキャンディスクを実行して修復するしかない。このツールは,ハードディスクの損傷,内容の不整合をチェックするものだ。したがって,「再起動時にスキャンディスクが起動しないようにしたい」を設定した場合には,定期的に実行するようにしよう。
物理的な「不良セクタ」の場合には(原因としては衝撃などが考えられる),発見された時点ですぐに修復(不良登録)しておく必要がある。不良セクタとして登録がされていないと,その個所にOSがファイルを書き込んだ時点でデータが失われてしまうからだ。
もちろん,何度もスキャンディスクを繰り返しても同じエラーが繰り返される場合には,ハードディスク自体の交換を考えたほうがよいだろう。
最近のハードディスクは数年前に比べて耐震性が向上している。しかし,永久に使えるものではないため,日ごろのスキャンディスクによるチェックが必須事項だ
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