Windows98では,Outlook Express5.x/6.0は「アプリケーションの追加と削除」からアンインストールできるが,Windows2000では削除できない。ほかのメールソフトを利用しているとか,セキュリティの面でOutlook Expressがインストールされているのが気になるという場合は,以下の手順でアンインストールしよう。ただし,レジストリの操作をともなうので,システムが不安定になる可能性もある。自己責任で行ってほしい。
まず,エクスプローラの「ツール」−「フォルダオプション」の「表示」タブで,「すべてのファイルを表示する」にチェックを入れ,「保護されたオペレーティングシステムを表示しない(推奨)」のチェックを外そう
このあと,エクスプローラから,以下のフォルダの名前を,「Stationery」なら「Stationery_old」のように変更する。
C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Stationery |
C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\Identities |
C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\Address Book もしくはC:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Local Settings\Application Data\Address Book |
スタートメニューにある「ファイル名を指定して実行」に「regedit」と入力し,レジストリエディタを起動する。そのあと,以下のレジストリ値を削除する
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Outlook Express |
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\WAB |
HKEY_CURRENT_USER\Identities |
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Outlook Express |
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB |
スタートメニューから「検索」−「ファイルやフォルダ」を起動して,以下のファイルを検索し,さきほどと同様に「inetcomm.dll」なら「inetcomm_old.dll」のように,名前を変更しよう。
inetcomm.dll | msoeacct.dll |
msoert2.dll | msoe.dll |
msoeres.dll | msimn.exe |
oeimport.dll | oemiglib.dll |
oemig50.exe | wab.exe |
wabfind.dll | wabimp.dll |
wabmig.exe | csapi3t1.dll |
directdb.dll | wab32.dll |
wab32res.dll |
なお,リネーム中に「Windows2000のCD-ROMをセットしてください」といったメッセージが表示されることもあるが,キャンセルしてCD-ROMはセットしないようにしよう。また,検索をかけると,同じ名称でも違うディレクトリにあるファイルがヒットすることもあるが,その場合はすべてのファイルをリネームしたほうがよい。すべての作業が終了したら,マシンを再起動しよう。
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