WindowsMeを使用中に「_restore」フォルダからウイルスを発見することがある。しかし,ここで発見したウイルスは駆除ソフトでも駆除ができず,何度もウイルスを発見する羽目になってしまう。これは,WindowsMeの「システムの復元」機能によって,ウイルスに感染した状態でのバックアップ(復元ポイント)が作成されているためだ。残念ながら,バックアップファイル内からのウイルス駆除や,バックアップファイル自体の削除を行なうことはできないので,繰り返し発見されてしまうわけだ。
しかし,ウイルスに感染したファイルを含むバックアップを持っていることは,セキュリティ上も好ましいことではないので,感染したバックアップをいったん破棄して,ウイルスを完全に駆除した状態でバックアップを作成し直そう。
マイコンピュータのアイコン上で右クリックし「プロパティ」を選択して「システムのプロパティ」を起動する。「パフォーマンス」タブから「ファイルのシステム」を選択
「ファイルシステムのプロパティ」画面から「トラブルシューティング」タブを選択して,「システムを復元しない」のチェックボックスにチェックをして「OK」→「閉じる」をクリック
ダイアログが出るので「はい」をクリックしてWindowsを再起動する。この設定を行なうと,システムの復元機能が無効となる。再起動後にシステムの復元機能を使用する場合は,同様の手順でチェックボックスのチェックを外しておこう
システムの復元機能を再び利用する場合,さきほどの手順でバックアップがすべて消えてしまったので,ウイルスがない状態で改めて復元ポイントを作成しよう。「スタート」−「プログラム」−「アクセサリ」−「システムツール」−「システムの復元」を選択する
「システムの復元をしない」にチェックが入ったままだと「システムの復元はオフになっています」というダイアログが開くので,OKをクリックして,さきほどの手順でチェックを外して再起動しよう
復元ポイントの操作を行うウィザードが起動するので,「復元ポイントを作成します」を選択して「次へ」をクリックする。あとはウィザードに沿っていけば,そのときのシステムのバックアップデータが作成される
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