TR Q 0005(てぃーあーる きゅー 0005)情報システム用語辞典

» 2005年10月01日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 企業が環境の変化に適応して持続的に成長するための指針として、日本規格協会が発行した標準情報(TR:technical report)。“学習と革新に基づく持続可能な成長”をコンセプトに、ISO 9001を超える包括的なクオリティマネジメントのモデルとして公表された。

 TR Q 0005自体の中では、次のように説明されている。

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 企業が変化の激しいビジネス環境下で“長生き”するためには、外界変化を知る組織的な学習能力と、必要に応じてドラスティックに自己革新する能力が必要となる。そうした能力をマネジメントシステムとして構築していくための手引きがTR Q 0005である。

 TR Q 0005は、もともとTQM標準化の流れの中で検討が始まったもので、2001年に原案執筆に着手され、2003年に規格番号「TR Q 0005:2003」、標題「クォリティマネジメントシステム ― 持続可能な成長の指針」としてTR化された。同時に作られた「TR Q 0006 クォリティマネジメントシステム ― 自己評価の指針」とは独立して使用できるようになっているが、相互補完するものと位置付けられている。

 TR Q 0005/TR Q 0006は、ともにポストISO 9000を念頭に作られており、ISO 9004の改訂作業にも影響を与えている。1995年秋には、大幅な改訂とともにJIS規格として発行される見通しになっている。

参考文献

▼『TR Q 0005/0006:2003 クオリティマネジメントシステム − 持続可能な成長の指針/自己評価の指針』 日本規格協会=編/日本規格協会/2003年8月


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