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» 2005年11月26日 00時00分 UPDATE

情報システム用語事典:コーチング(こーちんぐ)

coaching

[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 特定の目標を達成するために、学び手の能力・才能・習熟度に合わせて個別指導を行うこと。今日では特に1990年代に登場した、学び手自身が目標達成に必要な答えや洞察を発見し、主体的な学習・行動・意思決定ができるように、対話を通じて支援を行うスタイルの指導・助言の体系を指す。

 国際コーチ連盟(ICF:International Coach Federation)では、「個人および組織が急成長し、さらに満足できる成果を作り上げることを支援する対話型のプロセス」と定義している。

 コーチングの基本プロセスは、コーチと呼ばれる指導者・助言者が、受け手(クライアント・学習者)の話をよく聞き、質問やフィードバック、アクノレッジ(承認、受容)などを通じて、クライアント自身に考えること、気付くこと、実行することを促進するというもの。そのためしばしば「相手の自発的行動を促すためのコミュニケーション活動(技術)」などと表現される。すなわちコーチングとは何かを教えたり、解決策を提供したり、指示を出すのではなく、クライアントが自分自身を磨き、能力開発していくことを支援する活動だといえる。

 コーチングの大きな特徴として、「3つの哲学」と呼ばれる原則論がある。

  1. 人はみな、無限の可能性を持っている
  2. その人が必要とする答えは、すべてその人の中にある
  3. その答えを見つけるためにはパートナーが必要である

 これを読むと分かるとおり、コーチングは受け手(クライアント、学習者)自身が何らかの目標を持ち、一定のスキルや才能、知識、経験(ないしはそれを学習する意欲)などを有することが前提である。逆にいうとコーチは、クライアントが持つ専門性を豊富に持つ必要はなく、対話を通じてその人が本来持っている力を最大限に発揮させることが役割となる。コーチングにおいてはあくまでも主役はクライアントであり、目標設定、実践、結果、評価まですべてのクライアント本人が行う。

 コーチングは大きく「パーソナル・コーチング」と「ビジネス・コーチング」の2つに分類される。パーソナル・コーチングは個人の自己実現をサポートするコーチングであり、ビジネス・コーチングは職場の社員を対象に自主性などの能力開発を行うコーチングである。

 米国ではカウンセリングや自己啓発の延長としてパーソナル・コーチングが主流で、特に経営者が受けるものを「エグゼクティブ・コーチング」という。日本では社員研修の延長として、自立型人材の育成を目的としたビジネス・コーチングが主流になっている。

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