バックオフィス(ばっくおふぃす)情報システム用語事典

back office / 事務処理部門 / 管理部門 / 間接部門

» 2006年06月25日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 企業の中で、対外的に顧客対応などを行うのではなく後方で事務や管理業務を行う部門のこと。経理・会計、総務・人事などを典型とし、窓口業務や営業・販売などのフロントオフィスを支援する。マイケル・E・ポーターのバリューチェーンでいう支援活動に当たる。

 原則としてコスト部門であるため、改善課題はコスト圧縮・業務の効率化となることが一般的である。ただし競争原理が働きにくく、組織が大きくなると官僚化しやすい業務であるため、創業以来の伝統を引きずっていたり、独特の業務プロセスや管理手法を有しているケースが多々見られる。こうした特別な業務プロセスや管理手法は得てして非効率なものが多く、業務処理コストが高止まりする主因となっている。

 バックオフィス部門の業務の見直し、再検討を進めていくうえで、ERPパッケージに内包されたプロセスの強制的適用が有効だとして、その導入が行われる場合もある。

 従来はアウトソーシングの対象と考えられていなかったが、BPOとして間接業務を受託する事業者も増えている。また、グループ企業ではバックオフィス部門をシェアードサービス化してスケールメリットによる効率化を図るという手法もある。

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