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» 2006年09月29日 00時00分 公開

情報マネジメント用語辞典:エンタープライズサーチ(えんたーぷらいずさーち)

enterprise search / 企業内統合検索

[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 企業内にある各種の業務システムに格納されているさまざまな情報(コンテンツ)を、物理マシンやネットワーク上の区分、アプリケーション種類の別を超えて、横断的に検索を行うというコンセプト、ないしはそれを実現するためのシステムのこと。

 IT化の進展により、企業内には多くの業務システムが稼働し、パソコンを含む多数のコンピュータが導入されている。そこでは日々大量のデジタルデータが生成・蓄積されているが、再利用や共用といった効率的な使われ方はなかなかされていない。これは情報・データが多過ぎて何がどこにあるか分からない、探すだけでも手間や時間がかかる、各サーバ/PCがサイロ・システムとなっており、ユーザーが利用できるデータの存在に気が付かない、などの理由が挙げられる。

 そこでインターネットの検索エンジン同様、マシンやサイト、アプリケーションの違いを意識することなく、目的の情報を探し出せるようにするソリューションがエンタープライズサーチである。

 一般にエンタープライズサーチの検索エンジンは、あらかじめ企業内のサーバやストレージをクローリング(巡回)して、どこにどのようなファイルがあるかを記録したインデックス(索引)を作成し、そのインデックスに対して検索を行う。このため、ユーザーは即座に検索結果を得ることができる。

 検索対象となるデータはエンタープライズサーチ・システムの機能によるが、HTMLファイルやPDF、ワープロや表計算、プレゼンテーションソフトなどで作られたアプリケーションファイル、電子メールやインスタントメッセージ、画像、音声、動画ファイルなどの非構造データから、必要によっては業務システムのデータベース内にある構造データまでもが含まれる。

 ただし通常、業務アプリケーションやファイルサーバにはキュリティ上、アクセス制限が設定されている。そのため機密情報などを含むシステムを検索対象とする場合は、エンタープライズサーチ・システムがディレクトリサービスやアクセス管理システムと連動して、インデックス内のコンテンツ情報とアクセス権限をひも付けするなどして、ユーザーごとにどのコンテンツが閲覧・利用可能かを管理することが求められる。

 またエンタープライズサーチは、漠然と何か知りたいことがあって探すという使い方以外に、明確に欲しいデータがあってその在りかを捜す(または存在しないことを確認する)という用途が想定されるため、ベンダ各社はインターネット用の検索エンジンとは異なる工夫を凝らしている。現在、検索キーワードのリコメンド機能、ユーザーの所属や役職、過去の検索履歴などを評価して検索結果の表示や絞り込みを変えるパーソナライズ機能、デスクトップサーチと連動して個人のPCの内部も検索対象とする機能などを取り込んだ製品が登場しつつある。

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