CCOR(しーしーおーあーる)情報システム用語事典

customer-chain operations reference-model / カスタマチェーン活動参照モデル

» 2007年06月11日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 SCMにおけるサプライチェーンの下流に当たる、顧客接点におけるプロセスをカバーするカスタマチェーン・マネジメントのための参照モデル。サプライチェーン・カウンシル(SCC)によって定義検討作業が行われている。

 広義のサプライチェーンは、製品・サービスが生まれてから顧客に届くまでのすべての過程を含むものだと考えることができるが、SCCが提唱するサプライチェーン参照モデル「SCOR」は部材料の調達から出荷・納入までを対象とし、セールスやマーケティングに関するプロセスは定義されていなかった。しかしBTOのようなビジネスプロセスでは顧客からの需要・注文がサプライチェーンの実務に影響を与えるため、これを補完するために作られているのがCCORである。

 DCORモデルの構造はSCORモデルを引き継ぎ、顧客関連の業務プロセスを階層構造で示し、メトリクス(評価指標)やベストプラクティスを定義している。主要マネジメントプロセスは、Plan(計画)、Contract(契約)、Sell(販売)、Relate(関係性)、Assist(支援)で、流れはSCORやDCORと逆向きに表現される。

 もともとはHP(ヒューレット・パッカード)の社内で作られたプロセスモデルで、2004年にSCCに譲渡され、2007年後半にSCCから正式リリースされる予定になっている。

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