アナリストにどれだけでも質問できる、ガートナーが新サービス：役割別にカスタマイズした情報を提供

[垣内郁栄，@IT]

　ITについての調査、アドバイスなどを行っているガートナー ジャパンは5月28日、企業のIT活用について情報提供と助言を行うCIO、情報システム部向けの年間会員制のサービス「ジャパン・コア・リサーチ・アドバンス」の提供を開始したと発表した。顧客企業はガートナーのアナリストに電話、電子メールで無制限に質問、相談できるという。対面での相談も可能という。

　ガートナーは2003年から企業に対して情報提供する「ジャパン・コア・リサーチ」を提供している。今回の「アドバンス」はその上位版で、専門アナリストに無制限で質問できることに加えて、CIOや情報システム部担当者の現在の役割別にカスタマイズした情報を提供する。ガートナーはCIOの役割を8つに分けていて、日本ではまず「ITインフラストラクチャ＆オペレーションズ」「セキュリティ＆リスク・マネジメント」の2つの役割について、専門アナリストが情報を発信する。

ガートナーの代表取締役社長 日高信彦氏

　役割別の情報は会員専用のWebサイトに掲載する。ITインフラストラクチャ＆オペレーションズの場合では、「戦略策定」「計画・構築」「最適化」とPDCAサイクルに合わせて必要な情報を掲載するのが特徴。その時々のフェイズでCIOが何をどうすべきかという「具体的なハウツーを提案する」とガートナーの代表取締役社長 日高信彦氏は語る。ガートナーのグループ バイス プレジデント 山野井聡氏は「自分の役割に即した形で、まとまった情報がほしいという企業のニーズに対応する」と話した。

　価格は年間200〜500万円。Webサイトへのアクセスだけのメニューも用意する。ガートナーは「早い時期に3桁の顧客に使ってもらいたい」（日高氏）としている。

「ジャパン・コア・リサーチ・アドバンス」の情報提供Webページ