フューチャー、SOAで静岡銀行の融資支援システム構築BPM、BPELも積極活用、営業支援システムとも連携

» 2008年09月09日 00時00分 公開
[内野宏信,@IT]

 ITコンサルティングサービスを提供するフューチャーアーキテクトは9月9日、2007年春に開発を受託した静岡銀行の「次世代融資支援システム(S-navi)」が今年8月に完成し、約180の国内拠点・本部で稼働開始した、と発表した。

 案内受付から審査、契約、実行、事後管理まで、一連の融資業務のペーパーレス化を実現したほか、融資業務プロセスをシステムがナビゲートし、行内審査に必要な協議書の作成を支援する業務ナビゲーション機能も装備した。また、営業支援システムをはじめ、20以上の融資関連システムと連携するとともに、融資関連データベースを統合。融資業務のワンストップサービスを実現したほか、業務プロセスのモニタリング機能も用意し、経営管理の高度化を支援するという。

 システム開発には、静岡銀行のIT基盤構築方針に基づき、SOAの考え方を採用。BPMBPELといった技術も活用し、法人向けビジネスを支えるオープンなITプラットフォームを構築した。

 また、静岡銀行の審査業務ノウハウや、既存の融資支援システムのコンセプト、複数の地方銀行で稼働実績を持つ総合融資支援システム「keyman」の一部ユーザー・インターフェイスを参考にするなど、既存資産を生かしながら効率的に開発を進めたことで、短期間での開発・導入に成功したという。

 フューチャーアーキテクトでは、「静岡銀行でのシステム構築は、2006年に稼働開始した営業支援システム(S-prit)に続く第二弾となる。今後も同行の最適なパートナーとして、さまざまな提案を行っていきたい」とコメントしている。

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