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» 2010年02月01日 12時00分 UPDATE

特集:仮想環境はここまで管理できる(2):自動化で、集中管理による作業負荷を低減──野村総合研究所 (1/2)

運用管理製品「Senju Family」で仮想化対応を支援する野村総合研究所では、プライベートクラウドの実現を視野に入れつつ、“自動化”を軸とした各種機能強化を施している。

[内野宏信,@IT情報マネジメント編集部]

「運用管理者の負荷低減」が機能強化のテーマ

 野村総合研究所は、2009年6月にリリースした運用管理製品群「Senju Family Version10.0」で仮想化対応機能を搭載した。対象モジュールは次の3つである。

  • 稼働監視/ジョブスケジューラ「Senju Operation Conductor
  • サービスデスク製品「Senju Service Manager
  • 統合運用管理製品「Senju Enterprise Navigator

 以下、3つの製品を紹介しよう。

自動化機能の充実にフォーカス

稼働監視/ジョブスケジューラ「Senju Operation Conductor」

 Senju Familyのうち、仮想化対応の核となるモジュールが「Senju Operation Conductor」だ。従来の物理サーバ監視に加え、VMware ESX Server自体のCPU/メモリ/ネットワーク使用率、それが管理する仮想サーバのCPU/メモリの使用率を監視対象にできるようになった。「VMware Infrastructure 3.0」で利用可能となったリソースプールのCPU/メモリ使用率も監視できる。

 ハイパーバイザーと仮想サーバの関係性も把握できる。Senju Operation Conductorの管理画面上で任意の仮想サーバを指定すると、それを支えるESX Serverと、稼働中/起動中といったその稼働状況一覧を見ることができる。逆にESX Serverを指定して、その上で稼働している仮想サーバの稼働状況一覧を参照することも可能だ。これらの仮想サーバは管理画面から、移行・起動・停止・スナップショットの作成・復元・削除といった操作が一括して行える。

 アラート機能やジョブスケジューリング機能も仮想マシンに対応している。仮想化はシステム負荷の平準化に威力を発揮するが、例えば「昼間に負荷の大きいアプリケーション」と「夜間バッチ処理を行うアプリケーション」で、時間帯に応じてリソースを分け合いたいような場合、ジョブスケジューリング機能を利用すれば、ポリシーベースのリソース配分の自動化が行える。

 「Senju Operation Conductor」が搭載する定型作業自動化機能のランブックオートメーションも仮想化に対応した。ゲストOSの環境をイメージテンプレートとして用意し、一連の手順を設定しておけば、あとは都度必要となるIPアドレスなどの情報を入力するだけで、確実かつスピーディに仮想マシンを配備できる。

 このランブックオートメーション機能に関して、設定作業を簡素化するコマンドテンプレートが2010年2月から順次提供される予定だ。

サービスデスク製品「Senju Service Manager」

 サービスデスク製品「Senju Service Manager」と、以下で紹介する統合運用管理製品「Senju Enterprise Navigator」は、「Senju Operation Conductor」による物理/仮想環境の運用管理を、より高度化するための製品だ。

 「Senju Service Manager」はITILに準拠した製品で、ユーザーからのシステム変更要求を登録・参照する変更管理機能や、構成管理データベース(CMDB)と連携して構成アイテムの登録・参照を行う構成管理機能などを持つ。

 ユーザーからの問い合わせや各種インシデントも一元管理できるほか、「Senju Operation Conductor」が物理/仮想環境で検出したインシデントを「Senju Service Manager」に自動入力することもできる。さらに、「インシデント管理」「変更管理」などに入力された情報を基に、各作業端担当者が抱えているタスクを一元管理し、担当者ごとの負荷やタスクの進ちょくを一覧表示することも可能だ。

統合運用管理製品「Senju Enterprise Navigator」

 一方、「Senju Enterprise Navigator」は、「Senju Operation Conductor」「Senju Service Manager」と連携し、それぞれが管理する情報を統合的に閲覧するインターフェイスを提供する。運用管理者や開発者などの立場・役割に応じて関係する情報に絞って表示できるなど、把握すべき情報の見落としを防ぎ、確実な対応を支援する。

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