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» 2010年01月27日 16時05分 UPDATE

そろそろ知っておきたい“LED電球”の選び方(前編) (1/2)

昨年の夏から低価格競争が始まり、急速に需要を伸ばしつつあるLED電球。次世代の照明といわれたのは過去の話。用途によってはもう導入を検討し始めても良い時期ではないだろうか?

[橘十徳,ITmedia]

 昨年の夏から低価格競争が始まり、急速に需要を伸ばしつつあるLED電球。今やエコ関連商品の筆頭ともいえるこの商品は、昨年の夏から低価格競争が始まったことで急速に需要を伸ばしている。今回の特集では、家庭用のLED電球についての購入ガイドや各社の傾向、製品レビューをお届けしよう。次世代の照明といわれるLEDをいちはやく導入したいという人は、ぜひ参考にしていただきたい。

photo 各社から販売されているLED電球。2月にも新製品が相次いで登場する

LEDシーリングライト最新事情

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スペックの見比べ方

 第1回となる今回は、まずLEDの購入の指針となる情報として、カタログスペックの見方について解説する。白熱電球や電球形蛍光灯を購入するときにカタログを見比べて検討する人は少ないと思うが、LED電球となれば話は別だ。まだ家庭用のLED電球の市場は立ち上がったばかりで、製品も発展途上にある。各社ともスペックが大きく異なる部分があるので、ユーザーとしてはその違いを見極めて自分に最適な製品を選ぶ必要がある。

 なお、カタログが店頭に見あたらない場合でも、商品のパッケージには多くの情報が詰まっており、これもかなり参考になるはず。またネット環境があればメーカーのホームページを参照するのがベストだ。

photophoto カタログと商品のパッケージ。パッケージにも情報が詰まっている

 もちろん、白熱電球や電球形蛍光灯といった従来の照明との比較も必要。以前よりもかなり安くなったとはいえ、LED電球の本体価格は1個あたり数千円とまだまだ高価で、購入するにあたっては慎重に選択する必要がある。また、LED電球の特性を踏まえると、製品によっては取り付ける場所を選ぶケースがあるため、今のところ、従来の照明と適材適所で使い分けることが必要だと思う。

白熱電球や電球形蛍光灯との違い

 まずはLEDが従来の照明とはどのように違うのかを整理してみよう。第1に挙げられるのが省エネ性だ。白熱電球は60ワットや40ワットとかなり消費電力が高く、それより省エネの電球形蛍光灯でも40ワット相当で8ワット、60ワット相当で12ワットくらいだ。しかしLED電球なら40ワット相当で4〜5ワット、60ワット相当でも7〜8ワット程度とさらに低い。消費電力が下がれば、もちろんCO2排出量も減ることになる。

photo

 もうひとつの特徴が長寿命であること。家庭向けのLED電球の場合、その多くは定格寿命4万時間というスペックのものが多く、定格寿命が1000〜4000時間の白熱電球や、6000〜1万3000時間の電球形蛍光灯と比べて大幅なロングライフを実現している。つまり、取り替えるのが面倒な場所に使うのには最適だ。

 電球形蛍光灯に比べて、スイッチを点けてから明るくなるまでの時間が短いこともLED電球の特徴だ。LEDは「発光ダイオード」という名称の通り、それ自体が半導体なので、スイッチを入れればすぐに点灯する。点滅に対する耐久性も高いので、頻繁にオンオフを繰り返すトイレや洗面所などにもぴったりだといえる。また電球形蛍光灯は気温が低いと明るくなるまでの時間のが遅くなる傾向があるが、LED電球ならばそのようなこともない。

 蛍光灯に比べて紫外線や赤外線をほとんど出さない点にも注目したい。書類が紫外線によって色あせを起こすこともないし、虫も集まりにくくなる。

 落としても割れない点もメリットとして挙げておきたい。電球や蛍光灯では、落として割れるとガラスが飛散して危険なこともあるが、LED電球は表面が樹脂製のカバーになっているケースがほとんど。とくに小さなお子さんのいる家庭では着目してほしい部分だ。ただし、LED電球は電球の中に電源回路などが入っているため、それ自体の重量が100〜200グラムと従来の電球よりかなり重い点には注意したい。

 現状ではLEDが苦手な面もある。外観を見て分かるように、従来の電球と異なり、LED電球は全体が光るわけではない。そのぶん光の横方向への広がりや器具後方への回り込みが少なく、風呂場など壁面に取り付けると部屋が暗く感じられることもあるので注意が必要だ。ただし、最近のLED電球は球面に光を拡散する処理を施し、光の広がり方を調節しているものが増えてきた。この点は、次回以降に具体的な商品を挙げながら解説していこう。

photophoto ちょっと間違った設置例。写真は、あえてスポットライトタイプを使用した極端な例だが、横方向や後方への回り込みが少ない製品では、これに似た状況になる
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