ヤマハ、Dolby AtmosやDTS:Xに対応した普及価格帯のAVアンプ「RX-V581」など2機種を発表
ヤマハは、AVアンプの新製品「RX-V481」および「RX-V581」を6月上旬に発売する。RX-V581は、普及価格帯ながらDolby AtmosとDTS:Xに対応した。
ヤマハは5月24日、AVアンプの新製品となる「RX-V481」および「RX-V581」を発表した。RX-V581は、普及価格帯ながらDolby AtmosとDTS:Xに対応した7.2ch対応機だ。いずれも6月上旬に発売予定で、価格はRX-V581が7万2000円、RX-V481は6万1000円(税別)。
RX-V581は、フルディスクリート構成の7chパワーアンプを搭載。Dolby Atmosでは5.1.2ch構成に対応し、プレゼンススピーカーはフロントスピーカーの上方壁に設置する「フロントハイト」、天井に設置する「オーバーヘッド」、さらに「ドルビーイネーブルドスピーカー」の3パターンから選択できる。ただし、ヤマハでは今のところ自社でイネーブルドスピーカーをラインアップする予定はないという。
一方のDTS:Xでもイネーブルドスピーカー以外の2パターンに対応。あらにDTS:Xコンテンツ再生時の「DTSダイアログコントロール」でセルフ音量の単独調整が可能だ。
上位モデルの「AVENTAGE」シリーズと共通のDSPデバイスを採用し、「シネマDSP」の臨場感と調整能力を向上。シネマDSP再生には仮想のプレゼンススピーカーを生成する「バーチャル・プレゼンスピーカー」機能や、これまでは700番台(RX-V7××の型番を持つモデル)以上にしか搭載していなかった「ダイアログリフト&レベル調整」機能を新たに備え、セリフの高さと音量を調節できるようになった。ただし、Dolby AtmosやDTS:Xとの“掛け合わせ”には対応していない。
HDMI入力は4系統、出力は1系統と従来機「RX-V579」(6入力)から減ったが、すべてのHDMI入力がHDCP2.2をサポートしたことに加え、新たに4K/60p(YCbCr 4:4:4)、HDR、BT.2020などのパススルーが可能になった。
ネットワークオーディオでは、最大192kHz/24bitのWAV、FLAC、AIFFのほか、最大96kHz/24bitのALAC、5.6MHzのDADファイルを再生可能。DSDを除き、ギャップレス再生に対応する。またWi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)やBluetoothもサポート。Blueotohは受信に加え送信も可能で、Bluetooth対応スピーカーやヘッドフォンを利用できる(Bluetooth送信を行う場合、入力はBluetooth以外となる)。コーデックはSBCとAACに対応した。
また新しいOSD(オンスクリーンディスプレイ)を採用したことでユーザーインタフェースを強化。高精細フォントに新しいアイコンを加え、日本語対応も強化している。「簡単なアルバムアートとともに日本語での曲名表示も可能になった」(同社)。
Ultra HD Blu-ray時代に対応するHDMI入力、RX-V481
一方のRX-V481は、Dolby AtmosやDTS:Xこそサポートしていないが、HDMI入力はRX-V581と同様にUltra HD Blu-ray時代に対応する仕様に強化。すべてのHDMI入力がHDCP2.2や4K/60p、HDR、BT.2020などのパススルーに対応している。
搭載パワーアンプはフルディスクリート構成の5chで、ロージッターPLL回路やバーブラウンの192kHz/24bit DACなど音質重視の設計。400番台のモデルとしては、初めて2ch再生時のバイアンプ駆動に対応したほか、ゾーンB対応のスピーカー端子など上位機種ゆずりの機能を盛り込んでいる。
ネットワークオーディオ機能は、DSD5.6MHzに加え、最大192kHz/24bitのAIFF、WAV、FLAC、および96kHz/24bitまでのApple Losslessをサポート。このほか、送受信対応のBluetoothはやワイドFM対応のAM/FMチューナー、新OSDなど、RX-V581と共通の仕様も多い。
両機種とも本体サイズは435(幅)×161(高さ)×327(奥行き)mm、重量は8.1kg。
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