ビデオグラムの出荷高は前年比1.5%減の741億円だった。2007年の894億円から一気に115億円も売上が減った2008年(779億円)から5年連続の下げ止まり状態。5年間での売上減はわずか38億円(4.8%減)にとどまっているが、パッケージメディアでこの数字は驚異的と言ってもいい。
昨今のCDや既存ジャンルにおけるパッケージの落ち込み具合を考えると、ある種奇跡と言ってもいいほどである。それもあってか、この分野でのシェア獲得を目指して東宝映像事業部やハリウッドメジャーの新規参入が続いている。恐るべし、日本のアニメパッケージである。
配信に関してはまだ2011年までのデータしかないが、2011年から2012年にかけて動画配信の主戦場は完全にスマホに移動した。iTunesやニコニコ動画などの既存のサービスに加え、Huluや通信キャリアなどが参入し注目を集めている。
しかし、スマホやタブレットで動画を視聴する習慣はまだ一般的とは言い難い。ということは、逆に言うならばまだまだ市場が伸びる可能性があるということだ。パッケージとの兼ね合いもあるだろうが、配信は間違いなくアニメにおける成長分野である。
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