クアッドコアCPUの実力は?――「ARROWS A 201F」でベンチマークテストを試す

この春に発売されるAndroid端末のなかでトップクラスの機能性を誇る「ARROWS A 201F」。“激速レスポンス”を実現したというクアッドコアCPUの実力とは――。定番ベンチマークアプリを使って検証してみた。

» 2013年03月29日 09時30分 公開
[小竹佑児,PR/ITmedia]
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photo 「ARROWS A 201F」

 日々の暮らしに欠かせないツールとして、広く普及しているスマートフォン。市場の広がりとユーザーニーズの多角化により、最新モデルの大半が「これでもか!」というほど、多彩な機能を搭載するようになった。電話、メール、Web、カメラといった機能を、多くの人がほぼ毎日利用しているのではないだろうか。また、動画やゲーム、電子書籍などを楽しむための娯楽ツールとして活用している人も多いだろう。多彩な機能を備えるスマートフォンは、いまや現代人の生活に欠かせないデジタルツールになったといっても過言ではない。

 こうしたスマートフォンの多機能化に伴って、重要視されるようになってきたのが「プロセッサーの性能」だ。スマートフォンに搭載されるプロセッサーは、端末の処理性能を左右する重要なもの。「快適に操作できるか?」「ストレスを感じずに操作できるか?」は、プロセッサーの処理能力によって変わってくるのだ。

 「ARROWS A 201F」は、この春に発売されるAndroidスマホのなかでもトップクラスの機能性を備えたオールインワンモデルだ。ソフトバンクの高速通信サービス「SoftBank 4G」に対応するほか、4.7インチのHDディスプレイ、2420mAhの大容量バッテリーを備えるなど、あらゆるトレンド機能を備えている。今回特に注目したいのが“激速レスポンス”を実現した次世代クアッドコアCPUだ。201FはQualcomn製のクアッドコアCPUを備えるプロセッサー「APQ8064」を搭載する。今回はベンチマークアプリを用いて、このプロセッサーがどれほどの実力を備えているのか検証していこう。

まずは「APQ8064」の基本を確認

 テストに移る前に、まずは「APQ8064」がどのようなプロセッサーなのかを確認しよう。APQ8064は、Qualcomnが提供するモバイル機器向けチップセット「Snapdragon」の第4世代シリーズ「Snapdragon S4」に属するアプリケーションプロセッサーだ。Snapdragon S4は性能によって、「Play」「Plus」「Pro」「Prime」という4つのカテゴリーに分類されるが、APQ8064は「Pro」に属する。

 CPUは、1.5GHzのクアッドコア。CPUコアには「Krait」を採用し、従来よりもパフォーマンスが向上したほか、処理の負荷に応じて利用するコア数を減らすことによって、省電力性も高められた。この春に発売されるモデルでは今回紹介する201Fをはじめ、主要メーカーの注目モデルの多くが、このAPQ8064を搭載している。

同じクアッドコアでも特に優秀――「Quadrant Professional Edition」で計測

photo 「Quadrant Professional Edition」の総合スコアで8000を超えたことも

 プロセッサーの性能を図る目安の1つとなる、ベンチマークテストを行えるアプリがGoogle Playに公開されている。201Fでもさっそく試してみた。

 まずは、CPUやグラフィックの処理性能を測れる定番アプリ「Quadrant Professional Edition」を使ってテストを行った。5回テストしたところ、スコアは7914、8132、8050、7095、8094で、5回の平均は7857だった。比較モデルとして計測結果に表示される「HTC One X」(クアッドコアの「Tegra 3」を搭載)のスコア(4500〜4800)と比べると、201Fのほうが圧倒的に高い結果になった。

 CPUのスコアが高いのも目を引く。20246、21180、20849、20928、20800とコンスタントに2万台を記録しており、処理性能の高さがうかがえる。なお、参考まで書き添えておくと、APQ8064を搭載するほかの春モデルのCPUのスコアは、1万後半から2万程度が多い。操作感に大きな違いはないだろうが、数値上は201Fのほうが、わずかに高スコアを記録している。

「Quadrant Professional Edition」の測定結果(ARROWS A 201F)
項目 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 平均
総合 7914 8132 8050 7095 8094 7857
CPU 20246 21180 20849 20928 20800 20800.6
メモリ 9851 9934 9934 9906 9769 9878.8
データの読み書き 6284 6376 6419 6100 6711 6378
2D 1000 990 862 862 990 940.8
3D 2189 2178 2186 2178 2198 2185.8

世界の強豪とも渡り合える実力を発揮――「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」で計測

 次に、「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」アプリでテストした。こちらも5回計測し、平均スコアを算出した。5回の総合得点は20319、20519、20441、20493、20375で、平均は20429.4という結果になった。「AnTuTu」では、“人気モデル”とスコアを比較することができるが、201Fは世界の強豪をおさえて堂々の2位を獲得。トップクラスの実力を示した。

 “水平ランキング”でほかの人気モデルのスコアと比較してみても、201Fの処理性能の高さがうかがえる。クアッドコアCPUを搭載する多くのモデルが2万台のスコアを記録しているが、コンスタントに2万以上を記録している201Fは、それらと同等かそれ以上の性能を備えているといえるだろう。

photophoto “人気モデル”のランキング。201Fの最高記録20519は2位にランクインした(写真=左)。“水平ランキング”では、多くのモデルが20000台に位置。201Fはコンスタントに2万以上の好記録を残した(写真=右)

 CPUのスコアは常に8000台を記録し、5回の平均は8426.4。ほかのクアッドコアCPU搭載モデルは、7000後半〜8000台といったところなので、201Fのほうが数値上はわずかに優位な結果となった。

「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」の測定結果(ARROWS A 201F)
項目 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 平均
総合得点 20319 20519 20441 20493 20375 20429.4
CPU 8454 8428 8403 8468 8379 8426.4
RAM 3420 3444 3414 3426 3403 3421.4
GPU 7540 7743 7721 7696 7700 7680
データの読み書き 905 904 903 903 893 901.6


 今回は2つのベンチマークアプリを使って201Fのプロセッサーの処理性能を検証したが、どちらとも好成績を残した。あくまでもベンチマークアプリの結果比較ではあるが、ほかのクアッドコアCPU搭載モデルと同等か、それ以上の性能を備えていることがうかがえる。実使用においては、動作不良によるストレスを感じることはほとんどなさそうだ。

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提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年3月31日

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