ついに発売!FOMA SH900i

FOMAの機能を存分に生かした「SH900i」(1/2)

 シャープ製のFOMA「SH900i」に実際に触って、まず感じるのは操作性の良さだ。カメラの画素数や液晶サイズなどのスペックはもちろん重要だが、それを使いこなせなければ意味がない。

装飾パレット付き〜デコメール

装飾パレット

文字色

文字サイズ

点滅

テロップ

スウィング

文字位置

ライン挿入

画像挿入

背景色

元に戻す

デコレーション変更

全解除

 900iシリーズの特徴のひとつが「デコメール」。文字サイズや色、動きなどを指定したり、画像やアニメーションを挿入したりできる。

 デコメールは900iやPCで閲覧でき、基本的な機能はどの機種でも変わりはない。しかし、文字の装飾や画像の差し込みなどの操作性は機種によって大きな違いがある。

 SH900iのデコメールは、キー配置に合わせてメニューを並べた「装飾パレット」が特徴だ。直前操作を取り消す「元に戻す」や、装飾の「全解除」も簡単。デコメール作成の流れを見ていこう。


「デコメール」の作成の流れ。普通に新規メールを作成したら、サブメニューに当たる右上のソフトキーを2回押す。するとSH900iの特徴でもある「装飾パレット」が立ち上がる。数字キーで装飾を選択したら、決定ボタンで入力モードに切り替え文字を入力していくだけだ。文字色・背景色の装飾では、どんな色合いになるのか確認しながら色を選べる。メニューをパレットで視覚的に把握できるため、いまどんな装飾をしようとしているのか理解しやすい。


先に装飾を決めるのではなく、入力した文字を後から装飾することもできる。装飾パレットを表示したら[0]キーを押して、まずは装飾する範囲を選択する。そして装飾内容を決めればOKだ。


30種類ものデコメール用画像がプリインストールされているのも魅力。シャープの携帯サイト「SH-MODE」からダウンロードして追加することもできる。文字入力は、予測変換をサポート。単語以外につながりも予測して表示される。英数字入力の“つもり”でかなを入力し[カナ英数]ボタンを押せば、英数字も入力できる。左ソフトキーは[絵文字・記号]に割り当てられており、一覧から入力可能。一度入力した絵文字・記号は記録され、頻繁に使う絵文字・記号は簡単に入力できる。

柔軟に活用できる画像付きメール

 デコメールだけでなく、メール周りの操作性がよく練られているのも見逃せない。例えば、メールに画像を添付するときの操作法を見てみたい。

 FOMAは最大100Kバイトまでの添付メールが送信できる。PCなどに向けて画像を送信するときは、この「大容量添付メール」を使う。ただしFOMAが受信できるのは10Kバイトまでなので、FOMAやiモード端末に向けて画像を送るときは容量を制限した「通常メール」を使う。

 と難しく書いたが、SH900iならば「画像を開いてサイズを調整して……」と複雑な操作は不要だ。

 画像付きメールを送信するときのパターンは大きく3つある。

  • 新規メールを作って、画像を添付する
  • カメラで写真撮影してメールに添付する
  • 画像一覧から選択してメールに添付する

 SH900iは、いずれの場合もほぼ自動で画像のサイズを変換してくれる。特に、画像表示中に左上に現れる「メール」ボタンを押せば、どんなサイズの写真でも自動変換可能だ。


左から、メールの画像添付選択の画面。ここからカメラの起動もできるのがドコモ端末では珍しい。メールに添付する画像を撮るときは、「画質選択」から「iモードメール用」か「大容量添付メール用」を選択できる(左中)。写真付きメールを送るつもりでカメラを起動したときも、2M記録のまま普通に撮影すればいい。撮影後、「メール」ボタンを押せば、変換メニューが表示され自動的に変換が行われるからだ(右中)。もちろん撮影して保存してある画像も、選択して[メール]ボタンを押せば変換メニューが立ち上がる(右)。

 ただし静止画の保存先がminiSDカードになっていると、画質として「iモードメール用」「大容量添付メール用」は選択できない。この点は注意が必要だ。

ちなみにメール作成時、アドレス欄を選択すると「電話帳検索」「直接入力」「送信アドレス履歴」「受信アドレス履歴」「メーリングリスト」から選択できる。また受信したメールは、「グループ」のほか「アドレス」「題名」で振り分けられるほか(題名は部分一致で可)、「電話帳登録なし」「すべての受信メール」も指定できる。受信フォルダごとに振り分け条件を設定する仕様だ。

カメラ、ドキュメントビューワ、小技をチェック

ついに発売!FOMA SH900i

関連記事

200万画素AFの「SH900i」、3月20日発売
3月20日、オートフォーカス機構付きの200万画素カメラを搭載したシャープ製端末「SH900i」が全国一斉に発売される。900iシリーズとして4機種目の登場。

目指したのはドイツ車のような質実剛健〜「SH900i」
AF機能付きの202万画素CCD、ExcelやWordファイルをそのまま閲覧できるドキュメントビューワ、シンプルな中に存在感のあるデザイン──。「SH900i」は、ドイツ車の質実剛健さを目指した端末だ。

Excel、PDFの閲覧も〜「SH900i」
SH900iは、シリーズ最大の202万画素AF付きCCDカメラを搭載。「505i」譲りの操作性をFOMAで実現した。大きな特徴は、ExeclやPDFなどのビジネス文書ファイルを、変換なしでそのまま閲覧できることだ。Excelの複数シートなどにも対応している。

900i、5機種のソフトを比較する
“505i相当”といわれる900iのソフト。ドコモがマスコミ向けに公開した5機種の実機を元に、機能の紹介から一歩踏み込んで、各機種のメニューなどを画面で比較した。

900i、DQとFF以外のiアプリはどんなものがある?
900iシリーズのiアプリは、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」ばかりが目立っているが“それ以外”にどのようなアプリがプリインストールされているのだろうか。

特集:900iシリーズ登場
2004年2月には、FOMAの新シリーズ「900i」が登場する。カメラや端末の重さ、待受時間などさまざまな面で、ムーバと同等の仕様とし、コンテンツなどのサービス面では505iを上回る。