ソニー、凸版、KDDI、朝日が電子書籍事業を本格化――「ブックリスタ」設立
ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の4社が、電子書籍配信事業の準備会社を「ブックリスタ」として事業会社化した。
ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の4社が、11月4日付けで、電子書籍配信事業の準備会社をブックリスタとして事業会社化した。資本金および資本準備金は3000万円で、代表取締役社長には準備会社で代表取締役を務めていた今野敏博氏が就任する。
4社は7月1日付けで電子書籍配信事業の準備会社を設立し、オープンな電子書籍配信プラットフォーム事業のあり方に関する検討を進めてきた。このほど準備が整ったことから事業者会社に移行し、コンテンツ販売に向けたプラットフォームの構築に着手する。
ブックリスタは、コンテンツの収集から電子化、顧客の認証や課金システム、プロモーション業務までをカバーするオープンな電子書籍プラットフォームを構築する計画。端末メーカーやコンテンツ事業者は、ブックリスタのプラットフォームを利用することで、、オンライン上に電子書籍のストアを設置し、さまざまな端末向けにコンテンツを提供できるようになる。
コンテンツは文芸書やビジネス書、エッセイなどを予定しており、コミック、新聞、雑誌などについても順次取り扱いを開始するという。配信サービスの開始は年内を予定。取り扱う電子書籍のフォーマットについては、「端末メーカーや出版社と相談しながら、各種フォーマットに対応する」(KDDI)としている。
電子書籍配信サービスについては、他の通信キャリアも取り組みを本格化させており、NTTドコモが大日本印刷と提携してサービスを提供するほか、ソフトバンクモバイルがグループ会社のビューンを通じて雑誌、新聞などのコンテンツ配信を開始している。
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