NTTドコモは3月21日、事業者間の携帯電話接続料を4.3%引き下げる料金改定を総務大臣へ届け出た。2012年4月1日にさかのぼって適用する。
新料金は区域外/区域内の区分を廃止し、一律で0.067円/秒に設定された。従来の料金は区域外が0.082円/秒、区域内が0.068円/秒で、改定後は平均額(0.070円/秒)から4.3%の値引きとなった。
携帯電話の事業者間接続料(アクセスチャージ)とは、ある事業者(キャリア)から別の事業者にかけた通話に発生する設備利用料のことで、事業者間同士で精算される。ユーザーは契約種別や料金プランに応じた一律の通話料を支払うため、普段は事業者接続料を意識することはない。
関連記事
- 「お金の問題ではない」──日本通信がドコモを提訴 事業者間接続料金めぐり
合意に基づかない算定式によって高額な接続料金を求めているとして、日本通信がドコモを提訴。市場支配力の乱用だと批判している。 - ソフトバンク、ドコモに接続料の一部返還を要求 ドコモの主張にも反論
ソフトバンクの接続料に関して紛争処理委にあっせんを申請したドコモに、ソフトバンクが反論。紛争処理委に正当性の検証を依頼したほか、今度はソフトバンクがドコモの接続料に関してあっせんを申請した。 - ドコモがソフトバンクの接続料で紛争処理申請――“適正な接続料”を試算
ソフトバンクの接続料の妥当性を疑問視するドコモが、紛争処理委へのあっせん申請に踏み切った。総務省が策定したガイドラインに沿ったとするソフトバンクに、検証のための情報開示を求める。会見では独自に試算した“適正な接続料”も公開した。 - 二種指定事業者対象のガイドラインに準拠:ソフトバンクモバイル、携帯電話接続料を公表
ソフトバンクモバイルが、第二種指定電気通信設備を有する事業者向けに制定されたガイドラインにのっとった形で、2010年度の携帯電話接続料を算出し、公表した。ソフトバンクは二種指定事業者ではないが、公平性・透明性を求める声に応じた形だ。 - 営業コストを除いて過去最大の低減に――ドコモ、2010年度適用の接続料改定
NTTドコモが、2010年度適用の携帯電話接続料の改定を発表。今回は総務省が定めたガイドラインに基づいて算出され、過去最大の低減率を実現した。ガイドラインで算出方法はどう変わったのか。ドコモの古川浩司氏が説明した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.