アクセシビリティの設定を見直すだけで使いやすさがアップ:iPhone 5sロードテスト 第8回(1/2 ページ)
iOS 7に搭載された「アクセシビリティ」は、これまで以上に役立つ機能が満載だ。設定を見直すだけで節電効果を得ることもできる。
iPhoneには以前から「アクセシビリティ」と呼ばれる機能が搭載されている。本来、障がいのある人が支障なくiPhoneを使えるようになるための機能だが、すべてのiPhoneユーザーに役立つこともある。そこで、今回はiOS 7の便利なアクセシビリティについて紹介しよう。iPhoneを快適に使うためのポイントは、アクセシビリティにあり!
- →カレンダー、リマインダー、マップなど――iOS 7で使いやすくなった標準アプリ
- →「Touch ID」は便利か否か
- →iOS 7で「Chrome」を辞めて「Safari」に完全移行しました
- →「電話」と「メール」の細やかな使い勝手が向上、一方で気になることも……
- →「iOS 7」で使い勝手が大きく改良――通知/コントロールセンター、Air Dropなどを試す
- →「A7チップ」と「M7コプロセッサ」の恩恵を体感する
- →iPhone 5sで欲しかった“あの色”をゲット/iOS 7で使い心地も大きく変化
文字が見えにくいときにアクセシビリティが生きる
iPhoneを使っていて、文字が小さくて見にくいと感じたことはないだろうか。そんな場合は、「設定」→「一般」→「文字サイズを変更」の順に進み、文字のサイズを大きくしよう。
この機能は「Dynamic Type」と呼ばれており、対応アプリであれば指定したサイズで文字が表示される。例えば、「メッセージ」や「連絡先」、「カレンダー」などのプリインアプリはこの機能に対応している。Yahoo!の「知恵袋」(無料)など、一部のサードパーティー製アプリでも利用可能だ。逆に、文字サイズを小さくすれば、一画面に表示される情報量を増やせる。
SafariでPCサイトを見る場合などは、ピンチアウトで拡大表示が可能だが、スマホに最適化されたサイトやアプリ内の記事は拡大できないことがある。そんなときは、アクセシビリティの「ズーム機能」を使おう。
この機能をオンにすると、3本指で画面をダブルタップしたときに文字が拡大される。画面内を移動するには3本指でドラッグ、拡大倍率を変更するには3本指でダブルタップしてドラッグする。操作方法は多少難しいが、知っておいて損はない。
iOS 7ではHelvetica UltraLightという書体が用いられているが、線が細いので見えにくいと感じる人もいるだろう。そんな場合は「文字を太くする」をオンにしよう。こうすることで、文字の表示が全体的に太くなる。
コントラストを上げて画面の表示を見やすくする方法もある。例えば、Dockにフォルダを配置すると、初期状態ではフォルダのラインが見にくい。そこでコントラストをオンにすれば、以前よりもフォルダの形がはっきりと見えるようになる。
文字を読むのが面倒なときは「VoiceOver」を活用するのもいい。この機能は視覚障がいのある人に向けたもので、画面上の項目を読み上げてくれるのが特徴だ。完ぺきに流ちょうな日本語とは言えないものの、ニュース記事をほかのことをしながらチェックしたいときなどに使うと良さそうだ。
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