遂にソフトバンク網MVNOで使える?日本通信「2SIMルータ」発表:SIM通
日本通信は、主回線にドコモ網、副回線にソフトバンク網を利用する「2SIMルータ」を発表。法人向けサービスのようですが、一般ユーザ向けも近づいているのでは?と期待されます。
b-mobileを運営する日本通信株式会社は、デュアルネットワーク戦略を実現する製品として「2SIMルータ(トゥー・シム・ルータ)」を発表しました。
2SIMルータとは、主回線にドコモ網、副回線にソフトバンク網を利用することができ、主回線に何かしらの障害が発生した場合、副回線に切り替わって通信を継続するというもの。単独回線での通信と比較し、信頼性を飛躍的に高めるサービスということがいえます。
今回、日本通信が本製品を市場に送り込んだ背景には、IoT(モノのインターネット)やM2M用途の無線通信サービスのニーズと同時に、それを行う機器に対してもセキュアかつ信頼できる無線通信サービスの高まりを受けてのこととしています。
2SIMルータは、基本的にはエンド・トゥ・エンドの通信サービスとして疎通確認を行いながら動作。所定の疎通確認が取れない場合には副回線に自動的に切り替わり、設定してあるロジックに基づき主回線に復帰するとのこと。主回線から副回線、及びその逆の切替は、使用目的に即して様々なロジックをリモートでプログラムできる柔軟性を備えているそうです。
今後、日本通信はパートナー企業ともに積極的な市場開拓を進めるとのこと。
製品とともに気になるのが、副回線に利用してあるソフトバンク回線の存在です。これまでも法人向けに回線提供を行ってきましたが、このような形で提供されるのは初めてのこと。
リリースを見る限り法人向けのサービスのようですが、一般ユーザ向けの動きも近づいているのではないかと期待を持たせてくれる発表になったのではないでしょうか。
日本通信が今回発売する端末やサービス内容はもちろんですが、ソフトバンクのMVNOに対する施策についても楽しみです。
(文:SIM通編集部)
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