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新興企業Azul、Javaコンピュータアプライアンスを発表

» 2005年04月19日 08時04分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Sunの元幹部が率いる新興企業Azul Systemsは4月18日、初の製品として、Javaアプリケーションサーバの負荷を軽減するアプライアンスを発表した。これによりIT管理者は、Webベースアプリケーションで必要なときに処理能力を追加できる柔軟なプラットフォームを手にできる。

 同社は「Azul Compute Appliance 960」「同1920」「同3840」を発表。5UのCompute Appliance 960はテスト/開発環境向けで、96プロセッサコアと32Gバイトのメモリを搭載、価格は8万9000ドル。11UのCompute Appliance 1920は192プロセッサコアとメモリ64Gバイトで19万9000ドル。11UのCompute Appliance 3840は384プロセッサコアを備え、メモリ128Gバイトの仕様で49万9000ドル、メモリ256Gバイトで79万9000ドル。

 このシステムは、複数のアプリケーションスレッドを同時に実行するJavaの負荷処理専用に設計されている。1個のダイに24のプロセッシングコアを搭載したカスタム設計のプロセッサで稼働する。

 Azulのプロキシソフトをアプリケーションサーバに搭載することで、IT管理者は既存のアプリに手を加えることなく、例えばBEAのWebLogic、IBMのWebSphere、JBossなどを実行しているサーバから、ネットワーク全般にわたってJava処理の負担を取り除き、Azulのコンピュータアプライアンスに受け渡すことができる。

 これによりアプリケーションサーバは、現在サーバがストレージを利用しているような形でコンピュータ処理能力を利用できるようになると、CEOのスティーブン・デウィット氏は話している。同氏はSunの元副社長。

 アプライアンスは現在注文を受け付けており、6月までに出荷予定。顧客はAzulのNo Cost Evaluation Programを利用して、システムを無償でテストすることも可能。サポートに関してはAzulは先日、IBM Global Servicesとの間で同社の北米顧客向けのサービスとサポートを提供する契約を結んだと発表している。

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